なぜ簿記1級は転職に有利なのか【転職エージェントが詳しく解説】

簿記1級を取るか迷っている人「会計が得意だから簿記1級を取って、年収を上げたい。でも簿記1級は転職の時に評価されないという噂も聞いたことがある。簿記1級は転職の時に有利になるのだろうか?

この記事ではこういった疑問に答えます。

 

先に結論

簿記1は転職の際に間違いなく有利になる!理由は会計士・税理士レベルの会計知識を持つと評価されるから。

さらに実務経験のある方なら、年収1000万円以上の求人への転職も可能!

 

こんな人向けの記事です

簿記1級を取って年収を上げたい人

すでに簿記1級を持っていて転職を考えている人

この記事の信頼性

この記事の筆者は、元会計系専門の転職エージェントです。

簿記1級は転職に有利①簿記1級が転職に有利な理由

先に結論

簿記1級を持っていたら転職の時、有利になる。採用されるのは高いレベルの会計知識が求められる仕事、つまり高給の仕事。

早速この記事の本題である「簿記1級を持っていると転職の時に有利か」を書きますが、簿記1級を持っていたら間違いなく転職の時に有利になります。当たり前です。簿記1級は難関国家資格に匹敵する難易度です。そんな資格を持っていて、転職の時に評価されないはずががないです。

 

簿記1級の難易度はこの記事で詳しく解説しています。

簿記1級の難易度【資格難易度ランキング】

簿記1級の難易度を知りたい人、簿記1級の取得を検討している人向け。内容⇒簿記1級の制度、資格難易度ランキング、資格の勉強時間の比較。この記事を読めば、簿記1級の難易度を他の資格と比較して知ることができます。また簿記1級に合格するまでの勉強時間の目安も知ることができます。

 

ただ、転職について調べると

「簿記1級はとっても転職で評価されない」

「簿記1級は持ってても持ってなくても関係ない」

なんて意見も見かけると思います。

 

これには理由があります。それは「簿記1級は持っていると転職で評価されるが、簿記1級レベルの会計知識が要求される職業には範囲がある」からです。

 

これについて詳しく解説します。

簿記1級が評価される求人の種類

簿記1級を持っていると転職の際に間違いなく有利になります。それは簿記1級所有者は社会から公認会計士や税理士並みの会計知識を持っているとみなされるからです。しかし、全ての会計に関する職業が簿記1級レベルの会計知識が要求されるかと言うとそうではありません。

 

たとえば、非上場の中小企業で伝票を発行したり会計ソフトへの入力を行うポジション、この仕事は簿記1級レベルの会計知識は求められませんよね?簿記2級を持っていれば十分だと思います。会計事務所での税理士のアシスタント、こういった仕事もまた同様だと思います。

 

簿記1級は評価されますが、簿記1級レベルの会計知識が求められる仕事には範囲があるのです。

 

そして、簿記1級レベルの会計知識が求められる求人とは、例えば以下です。

・経理部長などの経理管理職

・上場企業の経理

・海外の基準を適用している企業の経理

・会計系コンサルタント

一定の規模以上の企業の経理管理職となると当然高いレベルの会計知識が求められます。また、上場企業の場合より正確な開示が求められますし、海外の基準を適用している場合、日本基準と海外の基準の差異を理解する必要がありますのでやはり高いレベルの会計知識が求められます。

 

会計系のコンサルと言っても色々なコンサルがありますが、多くの場合連結やIFRS会計等の知識が求められますのでやはり簿記1級以上の会計知識が業務で求められることとなります。

 

これらの職では簿記1級以上の会計知識が求めらるわけですからそれだけ大変ですが、全て給与水準は高い職業です。

実務経験が必要?

簿記1級を持っていると転職で有利になるかと言うことを調べると

「簿記1級なんか持っているより経理としての実務経験の方がよっぽど大事。簿記1級なんて不要」

という意見も見かけると思います。

 

こう言った意見は正しくもあり、間違ってもいます。

 

例えば、上場企業の経理という求人について考えてみましょう。この仕事は、確かに簿記1級を持っていても実務の経験が無かったら即戦力にはならないと思います。ですので、もしこの会社が今回採用する人を育てていくのではなく、即戦力を探しているのであれば、実務経験は必要になると思います。

 

ただ、ではこの会社に就職した後、簿記2級しか持っていない人がこの会社で出世できるかと言うと、答えはNOです。上場企業の経理部の管理職となると高度な会計判断が必要な時も当然あります。そんな会社の経理部長や経理課長に簿記2級しか持ってない人が選ばれるかと言ったら、やはり選ばれないですよね。

 

つまり結論は以下です。

・即戦力の募集の場合、簿記1級を持っていても実務経験がないと厳しい。

・これから育てていくという意向なら、簿記1級を持っていれば経理未経験でも採用される。

・簿記1級を持っていた方が、高給の仕事、将来的に高給になる求人に採用される。

 

簿記1級は転職に有利②どんな人が転職可能か

ここでは、実際、簿記1級を持っていることで、どういう人がどういう仕事に転職可能か、例をご紹介いたします。

①現在上場企業の経理部で働いている30代会社員

こういう人はもし簿記1級を取ったらすぐに転職できます!

 

もし年収をアップさせたいのであれば、特におすすめな転職先は他の上場企業、もしくはこれから上場予定のベンチャーの経理です。上場企業の経理の案件だと以下のような募集要件の案件が多いです。

・簿記1級以上

・上場企業での経理経験3年以上

こんな案件なら、間違いなく経理の役職ポジションの募集です。なぜなら役職があるようなポジションでは無いなら、簿記1級以上を要件にはしないからです。簿記1級以上の会計知識が求められるハイレベルなポジションだから募集要件にしてます。

 

こういった案件なら、最初から役職に就きますので、年収500万円どころか最初から年収は800万円以上です。また、上記のように募集要件に簿記1級が含まれている場合、それは将来の経理課長・部長候補としての採用ですので、順調にいけば出世して年収は一定以上の規模の上場企業なら1000万円以上になると思います。

 

「今の年収に不満がある」「自分の経理レベルならもっといい給料の仕事もこなせるはず!」と思う方は是非転職した方がいいと思います。

例②社会人経験のない20代既卒

こういった方も、1年目から年収500万円以上の仕事への就職を狙えます。

 

コンサルなら最初から年収500万円以上、上場企業や上場予定の経理なら最初からは難しいかもしれませんが、2~3年目には年収500万円以上になります。

 

ただ、転職活動の時に絶対に守ってほしいポイントがあります。それは、学校を卒業してから今まで何をやっていたのかを明確に伝えることです!

 

上でも書きましたが、既卒で社会人経験のない方は、会社から見たら「この人は怠ける人なんじゃないだろうか」「もし採用しても、すぐに辞めてしまうのではないだろうか」という疑問を持たれます。その疑問を晴らさないと絶対に採用されません!そのためには就職していなかった今まで、なぜ就職しなかったのかという理由をしっかり伝えることが必要になります。

 

「難関資格(公認会計士、税理士、司法試験など)の勉強をしていた」とか「ミュージシャンを目指していた」「俳優活動をしていた」でも良いです。これを伝えることで会社の採用担当のあなたに対するイメージは「この人はただ就職しないで怠けていたわけではないんだ!」「夢を目指していたなら、むしろすごい根性のある人かも」というように変わります。

 

ここで「公認会計士・税理士を目指していた」と伝えるのであれば、簿記1級を持っていれば、「ずっと公認会計士・税理士を目指して勉強していた」ことの証明になります。簿記1級はそう簡単に取れる資格ではないからです。

 

「公認会計士・税理士を目指していたけど試験に合格できなかったけど、簿記1級は取れた」という方は、絶対積極的に公認会計士を目指していたことを伝えてください。それは短所ではなくあなたの長所として会社からは評価されます。

 

こういった方はさすがに初年度から年収1000万円は厳しいですが、将来的には全然目指せます。簿記1級をもって採用されればそれは将来的に出世してもらおうと企業が期待して採用しているからです。

例③TOEIC700点台の20代会社員

こんな人は当然転職できます。簿記1級持っててTOEICも700点以上だったら、正直、仕事選び放題です。

 

その中でも、稼ぎたいならコンサルは良いと思います。お金の計算ができて英語の能力もある、それがコンサルの求めている人材像に合致するからです。

 

こんな人は、自分の市場価値を知るために、転職するつもりは無くても、とりあえず転職エージェントに登録してみるべきだと思います。

 

簿記1級は転職に有利③簿記1級のおすすめ教材

簿記1級の学習のためのおすすめの教材を紹介します。

 

おすすめの教材はTACの教材です。簿記の市販教材と言ったらTACで、本屋さんに並んでいる簿記に関する教材はほとんどがTACのものです。

 

ただTACの簿記教材は、解説が丁寧なもの、普通なもの、あっさりなもので3シリーズあります。おすすめは一番解説が丁寧な「よくわかる簿記シリーズ」です。

 

よくわかる簿記シリーズ

よくわかる簿記シリーズは解説がとても丁寧で、例題・問題集の問題数も多いので、とても理解しやすいです。正直、独学で簿記1級取得を目指すならよくわかる簿記シリーズを買うべきだと思います。

 

簿記の教科書シリーズ

「簿記の教科書シリーズ」はTACの3つの簿記教材シリーズの中で、解説や問題の量が真ん中の物です。「よくわかる簿記シリーズ」ほど問題数は多くないですが、「スッキリわかるシリーズ」よりは問題数が多いです。

スッキリわかるシリーズ

「スッキリわかるシリーズ」は、TACの3つの簿記教材の中で、最も解説・問題数が少ないシリーズです。教材もテキストと問題集が一つになった形です。

 

すでに、ある程度予備知識がある方はこの教材でもいいかと思いますが、独学で簿記1級を学習する方はこの教材だけだと難しい論点は理解しにくいかもしれません。

 

 

電卓

電卓にもおすすめのものがあります。

 

「え?電卓なんて別に何でもいいんじゃないの?」

と思う方もいらっしゃるかと思いますが、簿記試験は本番でも電卓使用OKなので、電卓を使って問題を解いていくのですが、使用しても良い電卓と使用禁止の電卓があるんです!

 

使用禁止の電卓とは関数機能などが付いた電卓であり、関数機能の付いた電卓を使用し退場処分になった例もあるようです。

 

また、簿記試験にてついていてほしい機能としては以下です。

  • 12桁
  • 早押し機能
  • メモリー機能
  • √(ルート)計算機能
  • 日数計算機能
  • 税率計算機能
  • GT機能

早押し機能とは2つのキーを同時に押した時に、キーを離した順番で入力される機能、メモリー機能とは電卓内部に計算結果を記憶させられる機能で、この2つの機能はよく使います。他にも上記の機能がついていると計算が早くできると思います。

 

「こんないっぱい機能を書かれてもこれが全部ついた電卓なんてわからないよ」と思うと思います。ですので、これらの機能が全てついていて、なおかつ本番で使用可能な電卓を紹介します。

こちらのシャープのEL-G37です。キーがとても押しやすく、必要な機能は全てついています。

 

これを買っておけば電卓は間違いないです。

 

簿記1級は転職に有利④簿記1級のおすすめ予備校

予備校に入って簿記1級の取得を目指すという方へ、おすすめの予備校の紹介です。

 

ただ、予備校と言うと、以下のような悩みがあると思います。

・予備校に通っている時間なんてない。

・授業料が高い。

大丈夫です。こんな悩みを解決できる予備校があります。

 

それは、ネットスクールです。

ネットスクール

 

ネットスクールとはwebで資格の勉強ができる、ネットの総合資格予備校です。このネットスクールですが、色々な資格を扱っていますが、簿記には特に力を入れています。ネットスクールでは授業をweb動画で視聴するのですが、これがとても分かりやすいと評判です。

 

また、教材は「日商簿記とおるシリーズ」という昔からある有名な簿記教材を使用しています。こちらは市販もされています。

 

ですので、ネットスクールは授業・教材共に質が高いです。

 

また、ネットスクールは授業料が安いんです。普通簿記1級の予備校講座って15~20万円するんですけど、ネットスクールは標準コースでも9~12万円です。

 

その他は一般的な通信講座と何も変わらないので、Webでの授業動画も見れますし、模試なども受けられます。

まとめると以下です。

ネットスクール

・webでの通信講座

・わかりやすいと評判

価格は9~12万円と圧倒的に安い。

 

ネットスクールの詳細は以下です。ぜひ検討してみてください。

ネットスクール

簿記1級は転職に有利⑤実務経験がある方は簿記2級で転職可能

1章で簿記1級を取得すると、高いレベルの会計知識が求められる仕事への転職の際に有利になる、と記載いたしましたが、簿記2級はすでに持っていて、なおかつ以下のような実務経験がある方なら現時点でも転職して年収アップを狙えます。

・上場企業にて5年以上経理として勤務している

・経理の実務経験が5年以上&TOEIC700点以上

 

こういった実務経験をお持ちの方は、他の上場企業や上場を目指す成長中のベンチャー、コンサルなどに転職可能です。

 

ただ、実際にどういった仕事に転職できるかは、もちろん他の条件も関係します。

 

・どうしても今、転職したい。

・今転職はしないが、現時点での自分の価値を知りたい。

こういった方は、転職するかしないかはいったん置いておいて、一度転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

 

転職エージェントとは

仕事を探している人に仕事を紹介してくれる会社のことです。普通は求人サイトなどで募集案件に応募して、その企業の面接を受けるという流れになりますが、エージェントを使うと、まずエージェントに登録をして、エージェントに仕事を紹介してもらい、面接までのアプローチもエージェントに行ってもらい、面接を受けるという流れになります。

 

転職エージェントを使うと以下の理由から、自は今どういう仕事に転職可能なのかを正確に知ることができます。

①一度に多くの案件を比較できる

エージェントは常に多数の人材募集案件を持っています。エージェントに登録するとたくさんの案件を紹介してもらえるので、その中から自分が転職可能な案件をピックアップしてもらえます。

 

②会計専門のエージェントがある

会計に関する仕事のみを専門に扱うエージェントがあります。普通のエージェントだと色々な仕事を扱っているので、会計のことをよくわかっていないのですが、会計系専門のエージェントだと会計のこと・会計に関する仕事にとても詳しいので、本当の意味で自分の希望を満たした転職先を見つけてくれます。

 

筆者もこういった会計専門の転職エージェントとして以前勤務していた経験があります。そんな筆者が選ぶおすすめの会計専門の転職エージェントを次で紹介いたします。

簿記1級は転職に有利⑥おすすめの転職エージェント

先に結論

簿記1・2級を持っている方におすすめの転職エージェントはMS-JAPAN。

MS-JAPNがおすすめの理由は、簿記所有者向けの経理や会計事務所の案件数が最も多いから。

MS-Japanへのリンクはこちら 

 

 

ここでは簿記1級・2級を持っている方におすすめの転職エージェントをおすすめします。

おすすめ度1位「MS-JAPAN」

 

おすすめ度1位は「MS-JAPAN」です!MS-JAPANは管理部門・仕業専門のエージェントで、業界No.1の実績を誇っています。

 

MS-JAPANの魅力は何といってもその募集案件の多さです!

 

管理部門全般を扱うエージェントだけあって、経理だけでなくコンサルや会計事務所の案件などを幅広く持っています。

 

その点、MS-JAPANは豊富に案件を持っていますので、MS-JAPANに登録すれば自分の希望条件に合った案件が2~3件は必ず見つかると思います。

 

HPにて公開している案件だけでも大量にありますが、エージェントは公開していない案件も大量に持っていますので、しっかり案件比較検討するためには一度登録することをお勧めします。

 

登録は以下のリンクからできます。

【MS-Japan】

おすすめ度2位「ジャスネットキャリア」

ジャスネットは会計・経理・税務・財務分野専門のエージェントです!会計系専門のエージェントですので、当然企業経理、コンサルなどの会計系人材を求める案件がとりそろってます。

 

ジャスネットの魅力は何といってもその専門性です。会計業界は専門性が高いので、普通のエージェントだとなかなか話が伝わらないことがあります。こちらがこれまでの経験や経理の細かい業務内容の話をしても、少し会話が噛み合わなかったりするんです。

 

でも、ジャスネットならそんなことにはなりません。ジャスネットは会計系専門のエージェントなので、ジャスネットの社員さんも会計にとても詳しいんです。私もジャスネットさんの社員さんを何人か知っているのですが、もともと経理や会計事務所で勤務していたという方が多く、会計について皆さんとても理解されてました。

 

ですので、ジャスネットに登録すれば、仕事のレベルも自分に合っている希望通りの案件を紹介してもらえるはずです。

 

登録は以下のリンクからできます。

【ジャスネットキャリア】

おすすめ度3位「ビズリーチ」

おすすめ度3位は、ビズリーチです。

 

ビズリーチの特徴は、登録するだけで企業側からスカウトが来ることです。ですので、自分の市場価値を知ったり、自分はどういうスキルを身に付けたらより良い仕事に転職できるのかを知るためだけにでも、一度登録してみることをお勧めします。

 

ビズリーチは会計専門ではないですが、経理やコンサルの案件もたくさん持っています。案件の年収額も高めですので、変な会社・変な案件はまずありません。長く働ける良い企業の募集が多いです。

 

登録は以下のリンクからできます。

【Bizreach】

 

 

簿記1級は転職に有利⑥まとめ

この記事はいかがでしたでしょうか。この記事に書いたことをまとめると以下です。

・簿記1級は転職に有利。高いレベルの会計知識が求められる仕事には簿記1級以上の会計知識が求められるから。

転職の際は、まずは転職エージェントに行って多くの案件に自分が転職可能か確認して、自分の価値を知ると効率が良い。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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