転職しようか悩んでいる監査法人勤務の公認会計士「監査法人から転職しようか悩んでいる。他の人はどんな理由で監査法人から転職するんだろう?」
この記事ではこういった疑問に答えます。
先に結論
監査法人からのよくある転職理由は激務、キャリアアップ、独立開業など。
ただ、転職には失敗がつきもの。
転職に失敗しないためには転職エージェントを利用するのがおすすめ。
この記事を読んだら
監査法人からのよくある転職理由がわかります。
失敗しない転職方法についてもわかります。
この記事の信頼性
この記事の筆者は、2年の勉強期間で公認会計士試験に合格しています。
【監査法人からの転職理由】①転職理由
先に結論
監査法人からのよくある転職理由は以下
①激務
②キャリアアップ・スキルアップ
③独立開業
④やりがい
⑤監査法人に定年までいることはできないだろうから
会計士が監査法人から転職する際によくある転職理由は以下です。
激務
一つ目は激務です。
これは監査法人に勤務されている方ならご存じかと思いますが、監査法人は激務です。特に4~5月の繁忙期は土曜日やGWも出勤日になる監査法人がほとんどで、月の残業時間は100時間を超える人もいます。
それだけ多くの業務、難しい業務を短期間でこなせるというのが、監査法人に入社すると会計士としてとても成長できる理由ですし、これをやりがいと感じる方もいますが、やはりほとんどの会計士は激務を理由として監査法人から転職します。
「激務を苦としない、むしろ自分を成長させてくれる」という考え方の人でも、結婚して家族もできて~となるとやはり、転職されるようです。
キャリアアップ・スキルアップ
キャリアアップ・スキルアップもやはり監査法人からのよくある転職理由の一つです。
公認会計士は上昇志向・キャリア志向の多い人が多いです。
ですので、監査法人に入った時から「自分は何年目には監査法人をやめて、〇〇に転職する」と決めている方もいらっしゃいます。
このパターンの人ですと、修了考査が終わって会計士登録ができたタイミングや、監査法人で2年間勤務して実務要件を満たしたタイミングで転職される方が多いです。
独立開業
独立開業を理由として、監査法人を退職してそのまま独立、もしくは一度会計事務所に転職してノウハウを勉強する、監査法人の退職理由として一番多いのはこういった方です。
「親が会計事務所をやっていてゆくゆくはそこを継ぐ予定。監査法人をやめたら地元に帰って親の会計事務所で勤務する。」こんな人も非常に多いです。
地方から東京に出てきて監査法人で勤務されている方は、いつかは地元に帰るんだという気持ちを持っている方が少なくないようです。
やりがい
監査法人からのよくある転職理由の4つめは「やりがい」です。
これはつまり、「会計監査業務にはやりがいを感じないから、もっとやりがいの感じられる仕事に転職する。」ということです。
会計監査業務は、基本的にはやればやるほど顧客からは嫌がられる業務です。
「もっとお客さんのためになることをしたい」「お客さんを喜ばせたい」「監査は人の作った数字に文句をつけるだけ。自分で数字を作るようになりたい」こんな考え方の人は会計監査業務にやりがいを感じることができず、転職を志望されます。
実際、監査って給料は良いですけど、面白くはないですよね。。。
監査法人に定年までいることはできないだろうから
5つめはこれです。実際監査法人から転職する人はほぼ全員この考えが根底にあるから転職します。
監査法人は最も上の職位は「パートナー」と呼ばれるポジションであり、当然ここまで出世するには壮絶な出世競争があります。
この競争のライバルは全員が公認会計士なわけですから、し烈な競争となります。
ですので、ほとんどの人は「自分はパートナーになることはできないだろう。だから監査法人で定年まで働こうとしても、いつかは退職させらるんだろう。」と考えています。
しかも監査法人の中は全員が公認会計士なので出世競争がし烈ですが、転職すればいきなり経理部長などのポジションを与えられることも全然あります。
ですので、監査法人に勤務している人は「監査法人で定年まで働くのは無理だろうからいつかは転職しよう」と考えている人がほとんどで、その理由からそれぞれのタイミングで皆さん転職されます。
【監査法人からの転職理由】②転職先
先に結論
監査法人からの代表的な転職先は、経理、コンサル、会計事務所、中堅監査法人など。
ただ、監査法人の年収が高いことから、転職すると年収が下がることが多いので注意。
ここでは監査法人から転職される方が多く選ばれる転職先とその特徴を紹介します。
大企業の経理
監査法人からの最も多い転職先は、大手企業の経理部です。
大企業の経理部が転職先としてもっともよく選ばれる理由は以下です。
①年収が落ちない・安定している
監査法人は年収水準がとても高いので転職すると年収が落ちるのが普通ですが、大手企業の場合、転職先の企業・ポジションにもよりますが、年収があまり落ちません。
また、当然ですが、将来的に年収は安定します。
②ワークライフバランス
大企業はコンプライアンス対策などが充実していますので、ワークライフバランスが整っています。
ですので、激務を理由として監査法人から転職される方も、大手企業を選ぶ傾向にあります。
③社格が落ちない
監査法人からの転職の場合、皆さん結構これを気にします。
「名の知れた会社に転職したい」「将来的に安定しているであろう企業じゃないと転職するのは怖い」という気持ちが皆さんあるようです。
ベンチャーの経理
ベンチャー企業やスタートアップ企業も公認会計士の転職先としてよく選ばれます。
こういった企業に転職する転職理由としては①IPOを経験したい②経理財務責任者になって経験を積みたい、などが多いようです。
どちらにしても「成長している企業に転職して自分も成長したい」というような上昇志向の高い人がベンチャー企業をよく転職先に選ばれます。
ただ、ベンチャーに転職する場合、以下の注意点があります。
①年収は落ちる傾向
ベンチャーが監査法人のような給与水準であることはほぼないので、ベンチャーに転職すると、通常、年収は落ちます。
経理責任者というようなポジションでも年収が600~700万円の水準が平均的ですので、監査法人に3年以上務めた方は転職すると年収が落ちることになると思います。
②監査法人より激務の場合がある
特にIPOを目指している企業ですと、たいてい激務です。
財務報告体制の確立や監査法人対応などIPOのために達成しなければならないタスクは山のようにあるからです。
ですので、ワークライフバランスをよくすることを目的として転職する方は注意が必要です。
③IPOは失敗することのほうが多い
これは当然ですが、IPOはほぼ失敗します。
IPOの成功確率は一般的に0.5~2%と言われており、達成するのは非常に困難です。
IPOは会計に携わる人間にとって非常に大きなテーマですが、慎重に考える必要はあると思います。
FAS系コンサル
監査法人からコンサルへ転職される方もよくいらっしゃいます。
監査法人出身の公認会計士の方が転職するコンサルと言うと、主にFAS系コンサルと次に紹介する会計財務系コンサルの2つがあります。
FAS系コンサルは主に、M&A、財務DD、事業再生などに関するコンサルティング業務を行います。
その特徴は以下です。
①年収が高い
FASは年収が高いです。監査法人より年収が高いところもあります。
②激務
FASは転職先にもよりますが、監査法人以上に激務であることもしばしばあります。
こういった特徴で、年収が良いけど監査法人より激務、といった印象です。
ただ、行う業務内容はとても高度な内容なので、会計士として成長したい!という気持ちの強い方にはお勧めの転職先です。
会計財務コンサル
会計士がよく転職するコンサルの2つ目は会計財務系コンサルです。
こちらは会計事務所の延長みたいな印象で、以下のような業務を行います。
・税務申告書の作成
・決算書類の作成支援
・財務報告体制の構築支援
・IPO支援
こういった業務で、基本的には会計事務所として税理士業務である税務申告書の作成を行うが、その顧問先に対して、他の支援業務も行うというイメージです(これはあくまで多い例で、税理士業務は行わないコンサルファーム、IFRS導入支援も行う大規模コンサルファームなど様々です)。
こちらは監査法人では経験できない「数字を作る」業務を経験できますし、将来的に独立開業したいという方は税務業務やコンサル業務など幅広く経験できることが魅力です。
ただ、どうしてもコンサル業務未経験ですと監査法人より年収が下がることが多いです。
税理士法人・会計事務所
監査法人で勤務しているうちに公認会計士資格を取得して、税理士登録を行って、税理士法人に転職するという方も一定数いらっしゃいます。
こういった方は、将来的に自分の会計事務所を作って独立する、ということを視野に入れている方が多いです。
こちらでは当然税理士業務を経験できますが、会計・財務コンサルと同様に年収はどうしても落ちてしまいます。
監査法人から会計事務所に転職される方ですと、会計事務所で1~3年ほど勤務して会計事務所のノウハウを学んで、独立するという人が多いようです。
監査法人
実は監査法人から監査法人に転職する、という方も結構いらっしゃいます。
そしてこの転職のほとんどの方が大手監査法人から中小監査法人への転職で、その転職理由は以下です。
①ワークライフバランス
中堅監査法人の中にはワークライフバランスがとても整っており、残業が少ない、という監査法人もあります。
監査には今後も携わっていきたいが、激務から解放されたいという方が、そういった監査法人に転職します。
②中堅監査法人のパートナーになりたい
これもよくある転職理由で、この理由の場合、大手監査法人でマネージャー以上の方が中堅に行ってパートナーを目指すというパターンです。
③IPO監査に携わりたい
これは最近とても増えてきている転職理由です。
今、大手監査法人は監査報酬が少ないわりに監査時間はとてもかかり、割に合わないという理由からIPO監査業務の受注を控えています。
ですので、IPO案件は今、中堅以下の監査法人が多く受注しているという状況にあります。
ですので、「IPO監査を経験したいが大手監査法人では案件が少ないのであまり経験させてもらえなかった」という方がIPOを多く手掛ける監査法人に転職するというパターンは最近とても増えてきています。
【監査法人からの転職理由】③転職に失敗しない方法
先に結論
転職に失敗しないためには、転職前に、企業の実際の勤務状況や職場の雰囲気などを知っておくべき。
転職エージェントを利用すれば、そういった企業の内部のことまで教えてくれる。
こちらで監査法人から転職する際の失敗しないコツを紹介します。
①転職エージェントを利用して企業のことをよく知る
転職の失敗原因でよくあるのは、転職したら社内の雰囲気が想像と違った、思っていたより残業が多かった、転職してみたら社長が体育会系で人間関係がうまくいかなかったなどです。
こういった原因で転職に失敗しないようにするには、転職前に転職先企業の内部の情報を知っておくことが大切です。
ただ、普通に転職しようとしたら、こういった企業の内部の情報は入手できません。
しかし、転職エージェントを利用すれば、転職前に企業の内部のことまで知ることができます。
エージェントは企業と頻繁にやり取りをしているので「職場の雰囲気」「経営者はどんな人か」「実際に企業が担当させようとしている業務」「企業は人手が足りているのか」など、求職者じゃ知り得ない情報をたくさん持っています。
転職エージェントを利用すれば、これらの情報を応募前に教えてもらえます。
②30年先までキャリアプランを考える
そもそも自分のキャリアプランをしっかり考えておくこと、これも転職に失敗しないためにはとても大切です。
転職は年齢を重ねるほどにしづらくなるので、転職に失敗した場合のキャリアの修正も徐々にできなくなってきます。
ですので、キャリアプランは3年や5年後ではなく、30年後や退職までで考えておくべきです。それを考えずに転職して失敗しても、もう2度目の転職はできない、ということもあり得ます。
③早い段階から動く
これはキャリアプランと似ています。
転職サイトを見てみればわかることですが、公認会計士の転職案件には「IPO経験者」「監査法人で上場クライアントの監査経験あり」など、応募の要件が設定されています。
ですので、将来転職するのであれば、監査法人で勤務している最中から、転職に必要な経験を積んでおく必要があります。
ですので、将来転職をすると決めているのであれば、そのための準備を含めると、かなり早い段階から動いていた方が転職時に有利です。
また、早い段階から準備するためにも、キャリアプランはしっかり考えておきましょう。
公認会計士におすすめの転職エージェント
先に結論
転職エージェントとは人材紹介会社のことで、登録すると自分の希望に合った求人を多数紹介してくれる。
おすすめの転職エージェントはマイナビ会計士。理由は①求人案件が最も多いから②公認会計士専門だから会計士の転職を理解しているから。
※マイナビのプロモーションを含みます。
転職エージェントとは?
そもそも転職エージェントとは、人材紹介会社のことです。普通は求人サイトなどで募集案件に応募して、その企業の面接を受けるという流れになりますが、エージェントを使うと、まずエージェントに登録をして、エージェントに仕事を紹介してもらい、面接までのアプローチもエージェントに行ってもらい、面接を受けるという流れになります。
このエージェントを使うと以下のメリットがあります。
①面接までのアプローチを手伝ってもらえる。
エージェントは企業に私たちを紹介してくれますが、その際に私たちの長所を最大限に紹介してくれます。自分一人で転職活動を行うより、転職活動のプロであるエージェントの助力がある方が、内定をもらえる可能性は高くなるでしょう。
②一度に多くの案件を比較できる
エージェントは常に多数の人材募集案件を持っています。エージェントに登録するとたくさんの案件を紹介してもらえるので、その中から比較して、応募する案件を決めることができます。
③会計専門のエージェントがある
会計に関する仕事のみを専門に扱うエージェントがあります。普通のエージェントだと色々な仕事を扱っているので、会計のことをよくわかっていないのですが、会計系専門のエージェントだと会計のこと・会計に関する仕事にとても詳しいので、本当の意味で自分の希望を満たした転職先を見つけてくれます。
そんなエージェントを以下でおすすめ順に紹介していきます。
おすすめ度1位「マイナビ会計士」
おすすめ度1位は「マイナビ会計士」です!理由は①求人案件数がNO1だから②公認会計士専門だから会計士の転職について熟知しているからです。
また、マイナビ会計士はそのサイトにも記載がありますが、ネットでは公開していない案件が多数あります。私も登録しているのですが、登録に行った際にはネットにはなかった案件がとてもたくさんあり、どれもとても良質な案件ばかりでした。
是非とも一度登録に行ってみて、実際どのような案件があるのか目を通してみるべきだと思います。
マイナビ会計士へのリンクは以下です。
※マイナビのプロモーションを含みます。
おすすめ度2位「ジャスネット」
ジャスネットは会計・経理・税務・財務分野専門の転職エージェントです!会計系専門のエージェントですので、当然企業経理、監査法人、コンサルなどの会計系人材を求める案件がとりそろってます。
ジャスネットの魅力は何といっても営業の方のレベルの高さです。会計業界は専門性が高いので、普通のエージェントだとなかなか話が伝わらないことがあります。こちらがこれまでの経験や経理の細かい業務内容の話をしても、少し会話が噛み合わなかったりするんです。
でも、ジャスネットならそんなことにはなりません。ジャスネットは会計系専門の転職エージェントの老舗ですで、営業さんの会計に対する理解や営業としての経験値が高いです。私もジャスネットさんの社員さんを何人か知っているのですが、もともと経理や会計事務所で勤務していたという方が多く、会計業務について皆さんとてもよく理解されてました。
ですので、ジャスネットに登録すれば、仕事のレベルも自分に合っている希望通りの案件を紹介してもらえるはずです。
ジャスネットのリンクは以下です。
おすすめ度3位「MS-JAPAN」
MS-JAPANは管理部門・仕業専門のエージェントで、転職決定率No.1の実績を誇っています。
MS-JAPANは会計系だけでなく、財務や総務などの管理部門全般の求人を持っています。ですので、会計だけに絞らず所有案件全体でみると、所有案件数は最も多いです。
監査法人やコンサルだけでなく、財務やCEO案件なども検討したい方にはMS-JAPANが最もおすすめのエージェントです!
MS-JAPANへのリンクは以下です。
【監査法人からの転職理由】まとめ
この記事はいかがでしたでしょうか。この記事に書いたことをまとめると以下です。
結論
監査法人からのよくある転職理由は激務、キャリアアップ、独立開業など。
ただ、転職には失敗がつきもの。
転職に失敗しないためには転職エージェントを利用するのがおすすめ。
また、公認会計士向けの転職エージェントについては以下の記事で詳しく解説しています。
転職エージェントを比較したい公認会計士の方、転職を検討している公認会計士の方向け。内容⇒転職エージェントとは?転職エージェントの比較、おすすめの転職エージェント、転職エージェントのメリット・デメリットetc。この記事を読めば、公認会計士向けの転職エージェントの特徴や利用法、おすすめのエージェントを知ることができます。
この記事が、転職を考えている会計士の方に少しでも役立てば幸いです。