簿記1級を目指すか悩んでいる人「簿記1級を目指そうかと思うが、実際、合格まで勉強時間は最短で何時間かかるんだろう?」
この記事ではこういった疑問に答えます。
こんな人向けの記事です
簿記1級合格までの勉強時間を知りたい人
簿記1級合格への最短の方法を知りたい人
この記事の信頼性
この記事の筆者は、独学で公認会計士試験に合格しています。
目次
簿記1級の最短の勉強時間①試験制度
簿記1級合格のための勉強時間を知るためには、まずは試験制度を理解する必要がありますので、簿記1級の試験制度を解説します。
また、簿記1級というのは日商簿記1級のことです。簿記には他に全商、全経の簿記1級もありますが、この記事では日商の簿記1級について解説いたします。
科目
商工会議所HPより
簿記1級は上記の、商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4科目で構成されています。
得点比率はそれぞれ25点ずつの合計100点満点で70点以上で合格ですが、足切りというルールがあり、どれか1科目でも得点が10点以下だとその時点で不合格となります。
ただ、科目は4科目もあるように見えますが、実際は商業簿記と会計学、工業簿記と原価計算はそれぞれほとんど同じ科目なので、実質的には2科目と考えていただいて大丈夫です。商業簿記の方では一般的な簿記を、工業簿記の方では物を製造した場合の原価の計算など経営管理のための計算を学びます。
また、試験は年に2回、6月と11月に開催されます。
受験資格
簿記1級に受験資格はありません。どんな人でも受けることができます。
ただ、実際勉強を始める際には簿記2級までの知識は必要です。なぜなら簿記1級の教材はたいてい簿記2級までの知識を持っているとことを前提とした作りになっており、簿記について何も知らない人に一から簿記を勉強するような教材にはなっていないからです。これは予備校のカリキュラムについても同様です。
そういった理由から簿記1級を勉強する際には、市販の教材で勉強するにしても予備校を利用するにしても、まずは簿記2級までの知識を身に付けておく必要があります。
合格率
商工会議所HPより
簿記1級の近年の合格率は上記のような感じです。年によって微妙にばらつきがありますが、だいたい10%ほどで推移しています。
ただ、簿記1級の合格基準は上位何位までという基準でなく、あくまで得点率70%以上ですので、合格するかどうかは自分の得点次第です。他の人の成績は自分の合格には一切関係しません。
簿記1級の最短の勉強時間②難易度
簿記1級の難易度ですが、他の資格と比較した方が分かりやすいと思いますので、早速ですが資格難易度ランキングを紹介します。
※この偏差値は当サイト独自の調査によるものです。偏差値は調査の度に変動する可能性があります。
資格 | 偏差値 | 合格までの平均勉強期間 |
---|---|---|
司法試験 | 75 | 3~5年 |
国家公務員総合職 | 74 | 1~1.5年 |
公認会計士 | 74 | 2~3年 |
税理士 | 74 | 3~5年 |
弁理士 | 73 | 2~3年 |
司法書士 | 72 | 1~3年 |
不動産鑑定士 | 68 | 1.5~2年 |
中小企業診断士 | 64 | 1~1.5年 |
日商簿記1級 | 64 | 0.5~1.5年 |
一級建築士 | 63 | 0.5~1.5年 |
社労士 | 62 | 0.5~1.5年 |
電気主任技術者(電験1種) | 61 | 0.5~1.5年 |
気象予報士 | 61 | 0.5~1.5年 |
行政書士 | 60 | 0.5~1年 |
FP1級 | 58 | 0.5~1年 |
保育士 | 57 | 1~2か月 |
宅建士 | 56 | 4~8か月 |
日商簿記2級 | 56 | 4~8か月 |
日商簿記3級 | 45 | 1~2か月 |
こんな感じです。公認会計士や税理士よりは簡単ですが、社労士や気象予報士よりは難しいという、難関国家資格に匹敵する難易度の資格です。
簿記1級はそれほど難しく、その分価値がある、就職・転職の際に非常に高く評価される資格です。
また、簿記には日商簿記だけでなく全経、全商簿記もありますが、これらは日商簿記よりは1段階難易度が下がるイメージです。つまり全商簿記1級は日商簿記の2級と同等、全経簿記3級は日商簿記3級と同じぐらいの難易度、というイメージです。
簿記1級の最短の勉強時間③勉強時間
さあ、とうとう簿記1級合格のための勉強時間です。ズバリ簿記1級合格までの勉強時間は、過去の合格者の声から平均して、500~800時間です。
これだけ聞くとピンと来ないかもしれませんので、他の資格の平均的な勉強時間を記載します。
各資格の合格までの勉強時間は以下です。
簿記3級 50時間
簿記2級 200時間
公認会計士 3000~5000時間
税理士 3000~5000時間
社会保険労務士 1000~1500時間
気象予報士 1000~1500時間
司法書士 2000~3000時間
弁護士 6000~8000時間
東大合格 6000~8000時間
(ちなみに、簿記1級の500~800時間と言う勉強時間は上記の簿記2,3級の勉強時間を含んでいません。ですので、簿記3級から勉強を始める方は、合計で750~1050時間ほどの勉強時間がかかると思います。)
こう見てみると、簿記1級の500~800時間は短く感じませんか?上記のような難関資格と比べたらそりゃ短く感じるよと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、簿記1級は上記の資格と同様にとても価値があり、就職・転職の際にとても有利になる資格です。
簿記1級の就職・転職の際の価値は以下の記事にまとめてますので、よかったら参考にしてください。
簿記1級で年収500万円は余裕!【公認会計士資格は必要ないです】
公認会計士になるための勉強時間が知りたい人向け。内容⇒転職・就職して年収を上げたいと思っている人向け。内容⇒簿記1級で年収500万円稼げる理由、おすすめ転職エージェント
簿記1級の最短の勉強時間④短期合格の方法
さて、では簿記1級の短期合格の方法ですが、それはやはり、予備校に入ることです。なぜなら、簿記1級の勉強の際に予備校に入らない(独学)と、以下のような障害があるからです。
・難しい論点が理解できない。
簿記1級は何度も言いますが、難関国家資格に匹敵する難易度です。簿記3級や2級とは比較にならないほどの難しい論点が出題されます。
そういった論点を独学で理解しようとすると、市販のテキストやネットで自分で調べて理解しないといけないのですが、それにはかない時間がかかります。実は、私は公認会計士試験に独学で合格したのですが、勉強の際は、難しい論点が出るたびにネットで問題の解き方を検索することになり、すごく時間がかかりました。はっきり言って時間の無駄でした。後悔しています。
ですので、やはり最短で簿記1級に合格するためには予備校に入るのがベストです。
ただ、予備校と言うと、以下のような悩みがあるともいます。
・予備校に通っている時間なんてない。
・授業料が高い。
大丈夫です。こんな悩みを解決できる予備校があります。
それは、ネットスクールです。
ネットスクールとはwebで資格の勉強ができる、ネットの総合資格予備校です。このネットスクールですが、色々な資格を扱っていますが、簿記には特に力を入れています。ネットスクールでは授業をweb動画で視聴するのですが、これがとても分かりやすいと評判です。
また、教材は「日商簿記とおるシリーズ」という昔からある有名な簿記教材を使用しています。こちらは市販もされています。
ですので、ネットスクールは授業・教材共に質が高いです。
また、ネットスクールは授業料が安いんです。普通簿記1級の予備校講座って15~20万円するんですけど、ネットスクールは標準コースでも9~12万円です。
その他は一般的な通信講座と何も変わらないので、Webでの授業動画も見れますし、模試なども受けられます。
まとめると以下です。
ネットスクール
・webでの通信講座
・わかりやすいと評判
・価格は9~12万円と圧倒的に安い。
ネットスクールの詳細は以下です。ぜひ検討してみてください。
簿記1級の最短の勉強時間⑤まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事では簿記1級の合格までの最短の勉強時間について書きましたが、内容をまとめると以下です。
・簿記1級は難関国家試験に匹敵する難しい資格
・でも勉強時間は500~800時間と、難関国家資格と比べれば短い。
・おすすめの勉強法(予備校)は、ネットスクール
皆さんに参考になりましたら幸いです。