
USCPAを取得したいと考えている人「USCPAを取ったら、監査法人に就職できるの?どんなキャリアがあるのか気になる。」
この記事ではこういった疑問に答えます。
結論
USCPAを取得すれば、監査法人に入社することは十分可能です。日本の会計基準に基づく監査業務にも従事できます。
さらに、希望と英語力があれば、USCPAとしての知識やスキルを活かし、英文財務諸表監査や国際会計業務にもチャレンジできます。
この記事を読んだら
USCPAが監査法人に入社可能かわかります。
USCPAが監査法人に入社後にどういった業務をするのかがわかります。
この記事の信頼性
この記事の筆者は、BIG4監査法人でUSCPAの同僚と勤務経験があります。
目次
【USCPAと監査法人】USCPAで監査法人に就職できる?
先に結論
USCPA資格を取得すれば監査法人に就職・転職可能です。
理由は①監査法人の人手不足、②米国基準の会計監査業務が多数あるためです。
結論から言いますと、USCPA資格を取得すれば監査法人への入社は十分可能です。
私自身、かつてBig4監査法人で勤務していた経験がありますが、実際にUSCPA合格者が未経験から採用され、入社後も日本の公認会計士と同様の業務に従事し、昇進していく事例を多く見てきました。
入社できる理由①:監査法人が人手不足
監査法人は慢性的な人材不足に悩まされており、特に繁忙期である決算期(2月〜5月)や年次監査のタイミングでは、大量の監査スタッフを確保する必要があります。
このため、監査経験がなくても、会計知識と英語力を持つUSCPAを積極的に採用する傾向があります。
入社できる理由②:米国基準の会計監査業務が多数ある
現在の監査法人では、US-GAAPやIFRSなどの国際会計基準に対応した業務が増えています。USCPAはこれらの基準に対応した知識を持っているため、非常に重宝されます。
特に以下のような分野でニーズがあります:
- 海外子会社の英文財務諸表監査
- IFRS/US-GAAPコンバージョンプロジェクト
- 米国SEC提出用開示資料のレビュー
英語を使った会計監査業務に対応できる人材は限られているため、USCPA保持者は監査法人にとって重要な戦力となっています。
【USCPAと監査法人】働き方と配属部門の実例
先に結論
USCPAとして監査法人に入社した後は、日本基準の監査業務に携わることが一般的です。
希望すれば、米国基準の会計監査や英語を使った国際業務にも配属されるチャンスがあります。
USCPAホルダーが監査法人に入社すると、多くの場合は他の日本人会計士と同様に、日本基準(J-GAAP)に基づく監査業務を担当します。
日系企業の法定監査に参加し、監査手続き、証憑突合、内部統制の評価など、一般的な監査業務をこなしていくことになります。
英語や米国基準の監査に配属されたい場合は?
英語力を活かしたい、またはUSCPAらしいキャリアを築きたいという希望がある場合は、以下のような業務への配属も可能です。
- 英文財務諸表監査
海外子会社や外資系企業の監査業務で、報告書やワーキングペーパーも英語を用います。 - IFRS/US-GAAP対応監査
国際基準に基づいた監査業務で、IFRSまたはUS基準の知識を活かせます。 - SEC対応支援
米国市場に上場している日本企業に対する英文開示レビュー業務。
配属には「本人の希望」「英語力」などが考慮され、若手であっても積極的に国際案件を任されるケースもあります。
実際、監査法人内には国際部門やクロスボーダーチームが設置されており、希望者は選考や面談を経て、英語を使う業務に異動する道が開かれています。
USCPAとしての知識と英語力を活かしたいなら、入社後に上司や人事に希望を伝えることがキャリア形成の第一歩となるでしょう。
【USCPAと監査法人】採用されるための条件は?
先に結論
面接で最も重視されるのは「日本語で普通にコミュニケーションが取れるかどうか」です。
TOEICスコアは高いに越したことはありませんが、低くても監査法人に入ることは可能です。
なぜ「普通に話せるか」が重視されるのか?
監査法人の面接でまず見られるのは、「この人は普通に会話ができるかどうか」という点です。知識や資格よりも先にチェックされます。
その背景には、過去にコミュニケーションに難のある公認会計士が多かったという現場の経験則があります。
特に公認会計士試験合格者の中には、人との対話が苦手な人も少なくなく、チームワークが求められる現場では支障が出てしまうこともあります。
そのため、USCPAを取得して応募する場合も、「まずは日本語で普通に受け答えができるか」が最初の選考基準になります。
TOEICは高得点が望ましいが、絶対条件ではない
TOEICスコアは高ければより評価されます。
ただ、TOEICスコアなどなくても、監査法人には入社可能です。
理由は前述の通り、USCPA保持者でも監査法人に入社後は、日本語で日本の会計監査業務に従事する場合が多いからです。
結局、何が評価されるのか?
- 日本語での自然な受け答え(礼儀や明るさも含めて)
- チームで働く意識(独りよがりでない姿勢)
監査法人では、複数人で1つの監査チームを組むため、どれだけ話が通じやすいか・一緒に働きやすいかがとても大切です。
つまり、一般常識がある人なら問題なく監査法人に就職・転職できると思います。
【USCPAと監査法人】監査法人への転職におすすめの転職エージェント

先に結論
転職エージェントとは人材紹介会社のことで、登録すると自分の希望に合った求人を多数紹介してくれる。
おすすめの転職エージェントはマイナビ会計士。理由は①求人案件が最も多いから②公認会計士・USCPA専門だから会計士の転職を理解しているから。
転職エージェントとは?
そもそも転職エージェントとは、人材紹介会社のことです。普通は求人サイトなどで募集案件に応募して、その企業の面接を受けるという流れになりますが、エージェントを使うと、まずエージェントに登録をして、エージェントに仕事を紹介してもらい、面接までのアプローチもエージェントに行ってもらい、面接を受けるという流れになります。
このエージェントを使うと以下のメリットがあります。
①面接までのアプローチを手伝ってもらえる。
エージェントは企業に私たちを紹介してくれますが、その際に私たちの長所を最大限に紹介してくれます。自分一人で転職活動を行うより、転職活動のプロであるエージェントの助力がある方が、内定をもらえる可能性は高くなるでしょう。
②一度に多くの案件を比較できる
エージェントは常に多数の人材募集案件を持っています。エージェントに登録するとたくさんの案件を紹介してもらえるので、その中から比較して、応募する案件を決めることができます。
③会計専門のエージェントがある
会計に関する仕事のみを専門に扱うエージェントがあります。普通のエージェントだと色々な仕事を扱っているので、会計のことをよくわかっていないのですが、会計系専門のエージェントだと会計のこと・会計に関する仕事にとても詳しいので、本当の意味で自分の希望を満たした転職先を見つけてくれます。
そんなエージェントを以下でおすすめ順に紹介していきます。
おすすめ度1位「マイナビ会計士」
おすすめ度1位は「マイナビ会計士」です!理由は①求人案件数がNO1だから②会計士・USCPA専門のためUSCPAの転職について熟知しているからです。
マイナビ会計士・USCPA専用の人材エージェントです。
また、マイナビ会計士はそのサイトにも記載がありますが、ネットでは公開していない案件が多数あります。私も登録しているのですが、登録に行った際にはネットにはなかった案件がとてもたくさんあり、どれもとても良質な案件ばかりでした。
是非とも一度登録に行ってみて、実際どのような案件があるのか目を通してみるべきだと思います。
マイナビ会計士へのリンクは以下です。
おすすめ度2位「ジャスネット」
ジャスネットは会計・経理・税務・財務分野専門の転職エージェントです!会計系専門のエージェントですので、当然企業経理、監査法人、コンサルなどの会計系人材を求める案件がとりそろってます。
ジャスネットの魅力は何といっても営業の方のレベルの高さです。会計業界は専門性が高いので、普通のエージェントだとなかなか話が伝わらないことがあります。こちらがこれまでの経験や経理の細かい業務内容の話をしても、少し会話が噛み合わなかったりするんです。
でも、ジャスネットならそんなことにはなりません。ジャスネットは会計系専門の転職エージェントの老舗ですで、営業さんの会計に対する理解や営業としての経験値が高いです。私もジャスネットさんの社員さんを何人か知っているのですが、もともと経理や会計事務所で勤務していたという方が多く、会計業務について皆さんとてもよく理解されてました。
ですので、ジャスネットに登録すれば、仕事のレベルも自分に合っている希望通りの案件を紹介してもらえるはずです。
ジャスネットのリンクは以下です。
おすすめ度3位「MS-JAPAN」
MS-JAPANは管理部門・仕業専門のエージェントで、転職決定率No.1の実績を誇っています。
MS-JAPANは会計系だけでなく、財務や総務などの管理部門全般の求人を持っています。ですので、会計だけに絞らず所有案件全体でみると、所有案件数は最も多いです。
監査法人やコンサルだけでなく、財務やCEO案件なども検討したい方にはMS-JAPANが最もおすすめのエージェントです!
MS-JAPANへのリンクは以下です。
USCPAおすすめ予備校ランキング

先に結論
価格が圧倒的に安いにもかかわらず講義・教材の質が高いCPA会計学院一択!
CPA会計学院は学位の取得、願書提出までトータルサポート!
以下で各予備校の詳細をおすすめ順に書いていきます。
おすすめの基準
・合格実績
・料金
・資格取得手続サポートの充実
・教材の質
おすすめ第1位 CPA会計学院
講座費用 | 396,000円 |
単位取得費用 | 全て講座費用に含まれている |
校舎の数 | 全国に5校 |
教材 | ☆☆☆☆☆ |
受講可能期間 | 2年(単位取得費用は3年間CPA会計学院が負担) |
おすすめ度1位はCPA会計学院です。理由は質・コスパともに高いからです。詳細は以下で解説します。
合格実績
CPA会計学院は公認会計士試験において圧倒的な合格実績(2024年公認会計士試験合格者占有率60.7%)を持っています。
詳細は以下の記事参照

この記事を読むと公認会計士試験用の予備校5校を色んな観点から比較することができます。
CPA会計学院は公認会計士試験において近年急速に合格者を増やしたのですが、合格者が増えた一番の要因は講義と教材の質の高さです。
CPA会計学院の教材の質、講義の質は疑う余地のないものと考えていいと思います。
トータルの費用
料金比較表に記載したとおり、価格はCPA会計学院が圧倒的に最安です!
また、CPA会計学院以外の予備校は講座費用とは別に単位取得費用が掛かってしまう&必要単位数は受験する州によって異なるので、総費用がややこしいですが、
CPA会計学院は単位取得のために追加料金が一切かからないのでわかりやすいです!
教材
CPA会計学院のUSCPA講座はCPA会計学院が公認会計士試験で蓄積したノウハウが詰め込まれたオリジナル教材です。
その質が高いのもさることながら、
教材は全て紙の教材&Web教材の両方があるので、スキマ時間にスマホ等でも読めます!
これは他の予備校にはないサービスです。
勉強時間の限られる社会人の方には特にCPA会計学院をお勧めします!
単位取得サポート
CPA会計学院は資格取得までの単位取得や出願州についての相談も何度でもできます。
また、USCPAは試験合格後の資格登録の手続きがすべて英語ですし、ややこしいですが、CPA会計学院なら追加料金なしですべてサポートしてくれます。
また、何度も言いますが、CPA会計学院は単位取得のために追加費用が一切かかりません!
資格取得までのサポート体制が最も充実している予備校はCPA会計学院です。
CPA会計学院へのリンクは以下(まずは、割引券がついている資料請求がおすすめ!)
おすすめ第2位 アビタス
講座費用 | ライトパック:605,300円 フルパック:804,300円 |
単位取得費用 | 講座費用に含まれている。 |
校舎の数 | 2校(新宿、梅田) |
教材 | ☆☆☆☆☆ |
受講可能期間 | 5年 |
合格実績
アビタスは累計で5,000人を超える合格者を輩出しており、毎年合格者の半分以上はアビタス在籍者です。
アビタスはUSCPAの予備校の中で圧倒的な実績を持っており、実績では他の予備校と比較にならないほど優位です。
トータルの費用
上記の料金比較表に書いた通り、アビタスは料金は少し高めです。
資格取得まで一貫したサポート
アビタスは一度受講料を払えば受講可能期間は5年間と長いです。
この5年間の間なら、講義は何度でも受けられますし、講師への質問、資格取得までの単位取得や出願週についての相談も何度でもできます。
また、USCPAは試験合格後の資格登録の手続きがすべて英語ですし、ややこしいですが、アビタスなら1万円ですべてサポートしてくれます。
質の高い教材
Abitusの教材は、「スモールユニット方式」という方針で作成されています。
これは1つのトピックを20分に区切り、10分をインプット(講義)、もう10分をアウトプット(問題集)に充てる方式です。
この方式によりインプットとアウトプットが細かく繰り返されることで効率のいい学習ができます。
また全てのユニットがユニット番号でトピックに紐づけられているので、学習しているトピックに関連するトピックの講義や問題をすぐに参照することができます。
アビタスの教材は効率的かつ効果的に学習を進めるための工夫がたくさん施されています。
アビタスへのリンクは以下(まずは、最大5万円の割引券がついている資料請求がおすすめ!)
おすすめ第3位 プロアクティブ
講座費用 | 通学・通信:395,000円 e-learning:319,000円 |
単位取得費用 | 3単位ごとに33,000円 |
校舎の数 | 1校(虎ノ門) |
教材 | ☆☆☆ |
受講可能期間 | 5年 |
合格実績
プロアクティブは合格実績では他の2校に比べると見劣りします。
その分、価格がリーズナブルであることがプロアクティブの魅力です。
トータルの費用
プロアクティブのメリットは料金がリーズナブルであることです。
他の予備校は講座費用だけで50万円以上かかるところ、プロアクティブは30万円台です。
ただ、資格取得には3単位ごとに33,000円追加で費用が掛かるので注意が必要です。
トータルでの費用については上記の料金比較表をご参照ください。
資格取得までのサポート
プロアクティブは一度受講料を払えば受講可能期間は5年間と長いです。
5年間の間なら学習や受験のための手続きのサポートも受けられます。
また、単位も自宅のPC受験で取得することができます。
また、追加費用30,000円が必要ですが、試験合格後の資格取得手続きのサポートも受けることができます。
資格取得までのサポートは充実しているといえます。
教材
プロアクティブの教材は全て英語で書かれており、英語が苦手な方にとっては少し学習がしずらいかと思います。
また、単純に教材の量が他社と比較してとても少なく、この量では合格までの範囲をカバーしきれていないという評判が多いです。
PとAの量の差がすごい(笑)
A校テキストのおかげでP校の講義内容も少しずつ理解が追いついてきた気がする◎
育休期間も残り1か月ちょっとだし明日からも頑張ろう!! pic.twitter.com/a6JsHrPE4j— とも🐶 (@tomo_dailyworks) October 18, 2021
プロアクティブ申し込む前に、悪評を聞いていたから前もって関連知識を入れてた。BECではITが含まれるから、ITパスポートの資格とったし、FARでは工事進行基準も範囲だから日商簿記二級だけではなく、建設業経理士二級もとった。教材が全部英語だから、TOEICも当時600点だったけど800点まであげた
— マンモス西 (@mammoth_nishi4) October 27, 2021
【USCPAと監査法人】まとめ

結論
USCPAを取得すれば、監査法人に入社することは十分可能です。日本の会計基準に基づく監査業務にも従事できます。
さらに、希望と英語力があれば、USCPAとしての知識やスキルを活かし、英文財務諸表監査や国際会計業務にもチャレンジできます。
USCPAは米国の資格ですが、日本の監査法人でも多くのUSCPAホルダーが活躍しています。特に入社直後は、他の日本人会計士と同様に、日本基準(J-GAAP)での監査業務に従事するのが一般的です。
ただし、本人の希望や英語力次第で、以下のような英語やUS会計の専門性を活かした配属も可能です:
- 英文財務諸表の監査
- US-GAAPやIFRS案件の監査・コンバージョン支援
- SEC提出資料のレビュー業務
つまり、USCPAは日本の監査法人でも通用する資格であり、キャリアの広がりも十分期待できます。
監査法人への就職を目指すなら、まずはUSCPA全科目の合格を目指すことが第一歩です。そして合格後は、転職エージェントを活用し、自分に合った働き方を選んでいくのがおすすめです。
なお、USCPA取得には予備校の活用がとても効果的です。おすすめの予備校や費用・サポート体制を比較した記事を以下にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

【徹底比較】USCPA(米国公認会計士)予備校おすすめランキング
USCPAの取得を検討している方、USCPA試験向けの予備校選びに迷っている方向け。内容⇒USCPAの概要、メリット、予備校、予備校比較ランキングetc。この記事を読めば、おすすめのUSCPA向けの予備校やUSCPAの難易度、合格までの勉強時間、受験方法などがわかります。