公認会計士試験を目指すか悩んでいる大学生「公認会計士を目指そうかと思うんだが、大学に通いながら公認会計士試験には合格できるんだろうか?」
この記事ではこういった疑問に答えます。
先に結論
公認会計士試験は難しい。でも大学生は比較的受かりやすい立場にある。
おすすめの予備校はCPA会計学院。理由は①合格者数が圧倒的に多いから②講師への質問が最もしやすいから。
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こんな人向けの記事です
公認会計士を目指そうか悩んでいる大学生
公認会計士試験の難易度を知りたい人
この記事の信頼性
この記事の筆者は、2年の勉強期間で公認会計士試験に合格しています。
目次
大学生が公認会計士になる難易度①大学に通いながら合格できる?
公認会計士試験の難易度を色々なデータで説明していきます。
合格率
公認会計士は司法試験、税理士試験と並んで三大国家試験と呼ばれています。
ただ実際、司法試験ほどは難しくなく、司法試験が日本で最も難しい資格試験であり、その下に公認会計士試験と税理士試験がある、というイメージです。
では実際、公認会計士試験の合格率はどのようになっているのでしょうか?
下が過去5年の合格者数と合格率のデータです。
合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2019 | 1,337人 | 10.7% |
2020 | 1,335人 | 10.1% |
2021 | 1,360人 | 9.6% |
2022 | 1,456人 | 7.7% |
2023 | 1,544人 | 7.6% |
公認会計士・監査審査会HPより
合格率は毎年7~11%ほどです。約10人に1人合格するということですから、やはり難関資格であることは間違いないと思います。
ただ、気になるのは、近年合格者数が増えていることと、合格率が下がってきていることです。これには経緯があります。
公認会計士試験の合格者数は、国の「公認会計士を増やしたい」という意向により、2006~2008年ごろ、それまでは毎年1300人ほどだったのを、3000~4000人と一気に増えました。
しかし、一気に増やしすぎたことで、その後公認会計士試験に合格したのに就職できないという状況、公認会計士試験合格者の就職難の時代に入りました。
それを解消するために国は、2010~2012年頃に、合格率を6~8%ほどに一気に下げました。
そうすると今度は、社会が公認会計士不足となりました。(バカみたいな話ですよね)
このことから国はまた2017年頃から合格者を、今度は一気にではなく徐々に増やしています。
その理由は、現在、日本は公認会計士がとても不足しているからです。
ただ、合格者数が増えていることから公認会計士試験全体の人気も近年上昇しており、受験者数も増えています。
合格者の増加を上回るほど受験者が増えていることが、合格率の低下の原因です。
ただ、全体の合格率は7~8%ですが、大学生の合格率は10%ほどと非常に高いです。これは次の章で詳細に解説いたします。
ちなみに、現在日本は公認会計士が不足しているので、公認会計士の就職市場はは超売り手市場です。
(実際、私は高卒なのですが、公認会計士試験に合格した人のほとんどが目指す、BIG4と呼ばれる大手四大監査法人全てから内定をもらえました。)
合格者のデータ(年齢、職業)
ここでは合格者のさらに詳細なデータを紹介します。
年齢別合格者数
職業別合格者数
これらの資料を見ると、合格者の半分以上が20~25歳であり、また合格者の半分以上が学生であることがわかります。
このデータからわかるように、近年は合格者のほとんどが20代前半の大学生や大学院生、また大学を卒業して1~2年ほど勉強に専念した人です。
近年、公認会計士試験合格者の年齢は若年化の傾向にあります。昔は合格まで5年や10年かかる人も多く、合格者の平均年齢は27~29歳ほどだったのですが、近年は、合格者の平均年齢が年々下がっています。
これは公認会計士予備校の充実等による影響であり、今は2~3年ほどの勉強で大学在学中もしくは卒業して1~2年で合格というパターンの人が合格者の大部分を占めています。
また、全体の合格率は7~8%ですが、大学生の合格率は10%ほどと非常に高いです。
普段から勉強する習慣が作れていること、会社員より勉強時間が確保しやすいこと、これらの要因から大学生は比較的合格しやすいと言えます。
合格者のデータ(出身大学)
次は合格者の出身大学を紹介します。
2019年試験の主な大学の合格者数
合格者数 | |
---|---|
慶応義塾大学 | 187人 |
早稲田大学 | 109人 |
明治大学 | 86人 |
東京大学 | 57人 |
中央大学 | 54人 |
立命館大学 | 54人 |
神戸大学 | 50人 |
京都大学 | 47人 |
同志社大学 | 44人 |
一橋大学 | 38人 |
今も昔も公認会計士は慶應・早稲田出身者が圧倒的に多いです。
東大・京大はそれほど多くないですが、それは東大・京大の学生は、司法試験を受けたり、官僚になったり、公認会計士よりさらに難易度の高い方に行くからだと思います。
そこから考えても、公認会計士は東大生や京大生レベルでないと合格できないというようなレベルの試験ではなく、早慶やMARCHレベルの大学に入れた方なら十分に狙える資格だと思います。
もちろん、私の周りの合格者には日東駒専レベルの大学出身者もいますし、中卒の方もいます。(私も大学中退です。)
試験が天才的なひらめきが必要なものなどではなく、知識を記憶できれば合格できる試験ですので、
出身大学など関係なく、どなたでも努力すれば合格できる試験だと思います。
合格までの勉強時間(大学受験との比較)
公認会計士試験合格までに必要な勉強時間は3000~5000時間と言われています。
2~3年ほどで合格する方が多いので、この数字は妥当だと思います。
この試験は、知識が何もない状態から勉強を始めるので、高校の授業である程度の知識がついた状態から始める大学受験との比較は難しいですが、
私の感覚で言いますと(私は国立大学の理系学部出身です。)、
公認会計士試験の方が大学受験より難しかったです。
その理由は単純に、勉強量です。
公認会計士試験はとにかく試験範囲が広いです。
私は国立大学を受験したのでセンター試験も入れて7科目受験したので、大学受験も範囲が広かったのですが、
それでも公認会計士試験の方が覚えないといけない量は多かった印象です。
大学生が公認会計士になる難易度②大学生でも全然合格できる
大学生でも全然合格狙えます
上でデータでも示したように、近年の合格者は2~3年勉強した大学生・大学院生・大学を卒業して1~2年の人がほとんどです。
ですので、大学生が大学に通いながらでは合格は難しい、ということは全くないです。
むしろ大学生が在学中に合格するのが今は主流です。
また、上のデータで見るとわかりますが会社員の合格率は3%台と非常に低いです。
仕事と勉強の両立は厳しいからです。
大学生のうちは、社会人と比べれば勉強時間が確保できますので、大学生は合格しやすいです。
いつ勉強を始めるべき?
勉強を始める時期ですがこれは人それぞれです。大学1年生の時点から始める人もいれば、大学を卒業してから公認会計士試験に専念できる状態で始める人もいます。
ただ、大学生の就活・卒業のスケジュールから考えれば、大学1年生時点から始めるのがベストです。
なぜなら、合格までは早い人でも2年はかかります。ですので、大学3年生ぐらいから始めると、合格を狙える時点では大学を卒業しています。
それで合格できればいいですが、合格できなかった場合、新卒ではなく既卒扱いになることから就職が不利になります。
それは、大学1年生時点から始めていれば、模試公認会計士試験葳落ちて、もう合格を諦めてもまだつぶしが効きます。
もちろん、大学3年生時点や、社会人になってから勉強を始める方も多いのでひとそれぞれですが、勉強を始める時期は早ければ早いほど、もし合格できなかった時のリスクは小さくなると思います。
どうやって勉強するの?
公認会計士の勉強法ですが、やはりおすすめは予備校に入ることです。
上にあげたような大学だと、会計士試験勉強用の教材が大学にあったり、会計士試験用の自習室があったりとかなりのサポート体制があるそうですが、合格までの全ての教材があるわけではないですし、試験に特化した授業も大学では行われません。
予備校に入って自習に大学を使うというパターンがおすすめです。
公認会計士の予備校では、おすすめは圧倒的にCPA会計学院です。
理由は次の章で詳細に解説しますが、講師のレベルが高く、教材の質が高く、フォロー体制が充実しているからです。
CPA会計学院を検討するなら、無料授業体験がついてくるので、まずは資料請求がおすすめです。
大学生が公認会計士になる難易度③おすすめの公認会計士試験の予備校
先に結論
おすすめはCPA会計学院。値段が気になるならLECもあり!ここでは、おすすめの予備校をご説明いたします。
私が予備校を評価するうえで重要視している点は以下です。
・教材はわかりやすいか
・授業はわかりやすいか
・質問に対するフォロー体制
・デジタル対応
教材・授業のわかりやすさは当然ですが、こちらからの質問にしっかり答えてくれるかというのは、とても重要な点の一つだと思います。質問しても疑問が解決しなかったり、なかなか質問できない環境だと勉強の効率が落ちるので。
また、予備校に入っても学習の中心は自習になりますので、自習のしやすさ(いつでもどこでも学習できるか)と言う意味で、デジタル対応も重要な点の一つです。教材や授業がネットで見れたり、ネットから質問ができると勉強の効率が上がります。
これらの点から、私がおすすめする予備校はCPA会計学院です。正直、今入学するならこの予備校一択です。また、コスパ面を重視するならLECです。
CPA会計学院
受講料 | 60~85万 |
直近の合格者数 | 786名 |
校舎の数 | 5校 |
CPA会計学院のメリットは以下です。
驚異的な合格者数
教材・講師の質の高さ
デジタル対応が最も進んでいる予備校
フォロー体制も予備校の中で最も充実している
驚異的な合格者数
CPA会計学院(通称:CPA会計学院)は2023年の合格者数トップの公認会計士予備校です(2023年 合格者数786名 合格者占有率50.9%)。
公認会計士試験の予備校は、TACと大原が昔からの大手で、2015年ほどまではこの2校で合格者の大半を独占していました。
そこに近年急成長したのがCPA会計学院で、2021年に合格者数でトップに立ち、今では合格者占有率50.9%と合格者の半分を輩出しています。
これだけ急成長した理由としては、講師の質の高さ、教材の質の高さ、サポート体制の充実が挙げられます。詳細を以下で解説していきます。
有名講師陣
CPA会計学院は数年前に他の予備校から有名講師を引き抜いており、講師の方はみなさん公認会計士会では有名な講師です。ですので、授業の質はとても高いです。
また、CPA会計学院にはチューターという制度があるのですが、こちらもとても評判がいいです。チューターとは前年に公認会計士試験に合格した方達のことで、大学在学中に合格した方が中心のようです。
CPA会計学院の校舎には講師だけでなく、このチューターが常駐しており、生徒の質問対応をしています。前年に実際に合格しているチューターの方々は知識が新鮮ですし、自分が抱えているのと同じような悩みを必ず経験しているはずなので、そんなチューターの方々に質問できるのは、とても有意義だと思います。
教材の質の高さ
CPA会計学院の教材はとても質が高いことで有名です。私も実際にCPA会計学院の教材を使ったのですが、とても良い教材でした。教材が分かりやすく書いてあることは当然として、私が非常に助かったのが、CPA会計学院の教材には、範囲ごとにA~Cの重要性が書いてあることです。
公認会計士試験の範囲の中には、ほとんど本番で出題されないので捨てるべき部分としょっちゅう出るので重点的に勉強すべき部分があります。A~Cの重要性はその判断に使え、それは学習の効率をグンと上げてくれます。
また、この重要性は答練や模試にも書いてあるので、実際の試験で「難しいので捨てるべき問題を捨てる練習」にも使えます。公認会計士試験では「難易度が高すぎて、解こうとするととても時間がかかるし正答率も低いので捨てるべき問題」が毎年必ず出題されます。
問題を解く練習も大切ですが、問題を捨てる練習も同じくらい大切です。その練習ができるのはとても助かります。
デジタル対応
CPA会計学院は大手予備校の中で最もデジタル対応が進んでいます。具体的には以下のようなデジタル化が図られています。
・全ての教材がwebでも読める。(もちろん紙媒体の物ももらえます)
・講義は全てwebでも受講できる
・講義は音声データ版もある(電車や寝るときにイヤホンで講義を聴ける)
ここまでデジタル化されていますので、いつでもどこでも勉強できます。勉強は電車やカフェでも勉強したいという方にとって、これはとても助かると思います。
通信のフォロー体制
CPA会計学院の強みとして校舎に講師が常駐しているので、いつでも質問できると記載いたしましたが、CPA会計学院は通信コースの方も講師・チューターに質問できます。
その方法は電話・メール・Zoom・バーチャル校・対面と全ての質問方法がそろっていますので、通信でもわからないところはすぐに質問できます。
また、授業は上記のweb講義を視聴でき、教材は紙の物とデジタル教材の両方をもらえますので、通信と通学の差はほとんどないと思います。
まとめ
これら以外にも、CPA会計学院は公認会計士専門の予備校である、綺麗な自習室がある、女子専用自習ブースがある、など環境が整いまくってます。
正直、本気で合格を目指すならCPA会計学院に入っておけば間違いないです。
CPA会計学院に入るなら、割引クーポンや無料授業体験がついてくるので、まずは資料請求がおすすめです。
LEC
受講料 | 45~55万 |
直近の合格者数 | 非公開 |
校舎の数 | 29校+提携校 |
LECのメリットは以下です。
受講料が安い
企業法に強い
まずは確実に短答式に合格しに行くカリキュラム
最低限のフォロー体制・デジタル対応は整っている
受講料が安い
LECのメリットは何といっても受講料の安さです。大手3校(CPA会計学院、大原、TAC)の受講料が、コースにもよりますがだいたい75~85万円ほどであるところ、LECは45~55万円ほど、短答式までのコースなら278,000円となっております。
「安いんなら、その分質も落ちるんじゃないの?」
このように思う方もいらっしゃると思いますが、それほど他の予備校と変わりません。私は全ての予備校のテキストを読んで比較したのですが、テキストも他と大して変わりません。また、以下に記載しているようなLECならではの強みもたくさんあります。
企業法に強い
LECは法律系の資格に強い予備校です。ですので、LECは企業法にとても強いんです。
その最たる例としては、本試験問題の的中があります。
公認会計士論文式試験では2018年と2019年はかなり癖のある問題が出題されました。これは企業法が得意の受験生でも簡単には正答できない問題で正答率はとても低くなりました。しかし、LECはこの問題を直前答練で出題していたんです!2019年試験に関しては大問4問中3問的中という驚異的な的中率を見せました。
その結果、それらの難題を他の予備校生が落としたのに対し、LEC生は多くが正答し、企業法の偏差値でLEC生が他の予備校生に大きく差をつけました!
これは、司法試験や司法書士などの法律系資格に強いLECならではの強みだと思います。公認会計士試験は偏差値方式ですので、科目で平均点以上の得点を残すことができるととても大きいです。LECに入れば企業法で他の受験生に大きく差をつけ、合格に大きく近づけるかもしれません。
まずは確実に短答式に合格しに行くカリキュラム
公認会計士試験は短答式(1次試験)と論文式(2次試験)がありますが、通常、予備校では最初から短答式と論文式の知識の両方を教えておきます。
この学習カリキュラムは
「まずは短答式に集中して、確実に短答式に合格したい」
という考え方の人は、「論文式については短答式合格後から教えてほしい」と感じると思います。
私もそういう意見であり、短答式もとても難しいので、まずは確実に短答式に合格しに行くべきだと思います。ですので、このLECのカリキュラムは私はとても賛成です。
また、「まずはしっかり短答式に合格したい」という人は、まずはLECで短答式に合格し、合格後に他の予備校の論文式コースに移籍する、というのはかなり有効な戦略だと思います!(実際、この戦略をとる人は結構います)
フォロー体制・デジタル対応
LECのフォロー体制としては「教えてメイト・教えてチューター」という制度があります。教えてメイトは受講生同士で質問しあえる機能で、教えてチューターはチューターの方に質問できる機能です。
どちらもオンラインから利用できるようなので、通信の方も質問は通学生徒同じようにできるようです。
また、デジタル体制としては、通信コースの方はスマホ・タブレットで授業の動画・音声データがダウンロード可能です!これを利用することで、通信の方はいつでもどこでも授業を見れます。
ただ、データ版の教材は無いようですので、教材は紙面の物のみです。
まとめ
ここまで書いたように、LECはとても安いですが、大手とほとんど変わらない予備校です。
コスパを重視する方にはLECがおすすめですので、LECに興味を持った方は是非以下のHPからお申し込みください。
大学生が公認会計士になる難易度④まとめ
この記事で書いたことをまとめると以下です。
結論
公認会計士試験は難しい。でも大学生は比較的受かりやすい立場にある。
おすすめの予備校はCPA会計学院。理由は①合格者数が圧倒的に多いから②講師への質問が最もしやすいから。
CPA会計学院へのリンクは以下(割引クーポンや無料授業体験がついてくるので、まずは資料請求がおすすめです)。
「よし!目指してみよう!」と思った方は、上でも書いたようにまずは予備校に入るのがおすすめです。
どの予備校がいいかは下の記事にまとめましたので参考にしてください。
公認会計士試験用の予備校を検討している人向け。内容⇒CPA会計学院,TAC、大原、LEC、クレアールという5つの予備校をあらゆる面で比較しています。
「予備校がおすすめっていうけど、僕は理系だから予備校なんて通う時間ない」というような方、大丈夫です。独学でも全然合格できます。
これは私が独学で合格しているので自信を持って言えます。
私が使った教材や私が行った勉強法は以下の記事にまとめてますので、独学で目指す方は是非参考にしてください!
独学合格者の公認会計士テキスト完全まとめ【全て公開してます】
公認会計士試験の独学用テキストを探している方向け。内容⇒独学合格者の使った教材全て公開、全ての教材の解説、科目ごとの勉強法
また、以下の記事で公認会計士試験の難易度についてさらに詳細なデータも紹介しているので、よかったら読んでみてください。
公認会計士試験の難易度を知りたい人向け。内容⇒資格難易度ランキング、公認会計士試験合格者データ、その他効率のいい勉強法など