
公認会計士試験を目指すか悩んでいる大学生「公認会計士を目指そうかと思うんだが、大学に通いながら公認会計士試験には合格できるんだろうか?」
この記事ではこういった疑問に答えます。
こんな人向けの記事です
公認会計士を目指そうか悩んでいる大学生
公認会計士試験の難易度を知りたい人
この記事の信頼性
この記事の筆者は、2年の勉強期間で公認会計士試験に合格しています。
目次
大学生が公認会計士になる難易度①大学に通いながら合格できる?

公認会計士試験の難易度を色々なデータで説明していきます。
合格率
公認会計士は司法試験、税理士試験と並んで三大国家試験と呼ばれています。
ただ実際、司法試験ほどは難しくなく、司法試験が日本で最も難しい資格試験であり、その下に公認会計士試験と税理士試験がある、というイメージです。
では実際、公認会計士試験の合格率はどのようになっているのでしょうか?
下が過去5年の合格者数と合格率のデータです。
合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2015 | 1,051人 | 10.3% |
2016 | 1,108人 | 10.8% |
2017 | 1,231人 | 11.2% |
2018 | 1,305人 | 11.1% |
2019 | 1,337人 | 10.7% |
公認会計士・監査審査会HPより
合格率は毎年10~11%ほどです。
10人に1人合格するといえば意外と簡単そうですが、そもそもの受験者が難関大学出身者・在籍者がほとんどで、その10%ほどしか合格しないと考えると、、やはり難関資格であることは間違いないと思います。
ただ、気になるのは、近年合格者数が増えていることです。
これには経緯があります。
公認会計士試験の合格者数は、国の「公認会計士を増やしたい」という意向により、2006~2008年ごろ、それまでは毎年1300人ほどだったのを、3000~4000人と一気に増えました。
しかし、一気に増やしすぎたことで、その後公認会計士試験に合格したのに就職できないという状況、公認会計士試験合格者の就職難の時代に入りました。
それを解消するために国は、2010~2012年頃に、合格率を6~8%ほどに一気に下げました。
そうすると今度は、社会が公認会計士不足となりました。(バカみたいな話ですよね)
このことから国はまた2017年頃から合格者を、今度は一気にではなく徐々に増やしています。
その理由は、現在、日本は公認会計士がとても不足しているからです。
そのことから、合格者数は今後も1500人ほどまで増やしていくと言われています。
ですので、今、公認会計士試験はかなり狙い目な資格と言えます。
ちなみに、現在日本は公認会計士が不足しているので、公認会計士の就職市場はは超売り手市場です。
(実際、私は高卒なのですが、公認会計士試験に合格した人のほとんどが目指す、BIG4と呼ばれる大手四大監査法人全てから内定をもらえました。)
合格者のデータ(年齢、職業)
ここでは合格者のさらに詳細なデータを紹介します。
年齢別合格者数
職業別合格者数
これらの資料を見ると、合格者の50%強が20~25歳であり、また合格者の50%強が学生であることがわかります。
また、この時の試験の合格者の平均年齢は25.2歳です。
このデータからわかるように、近年は合格者のほとんどが20代前半の大学生や大学院生、また大学を卒業して1~2年ほど勉強に専念した人です。
近年、公認会計士試験合格者の年齢は若年化の傾向にあります。
昔は合格まで5年や10年かかる人も多く、合格者の平均年齢は27~29歳ほどだったのですが、近年は、合格者の平均年齢が年々下がっています。
これは公認会計士予備校の充実等による影響であり、今は2~3年ほどの勉強で大学在学中もしくは卒業して1~2年で合格というパターンの人が合格者の大部分を占めています。
合格者のデータ(出身大学)
次は合格者の出身大学を紹介します。
2019年試験の主な大学の合格者数
合格者数 | |
---|---|
慶応義塾大学 | 183人 |
早稲田大学 | 105人 |
明治大学 | 81人 |
中央大学 | 71人 |
東京大学 | 40人 |
京都大学 | 38人 |
立命館大学 | 38人 |
神戸大学 | 36人 |
一橋大学 | 34人 |
法政大学 | 34人 |
まあ、今も昔も公認会計士は慶應・早稲田出身者が圧倒的に多いです。
東大・京大はそれほど多くないですが、それは東大・京大の学生は、司法試験を受けたり、官僚になったり、公認会計士よりさらに難易度の高い方に行くからだと思います。
そこから考えても、公認会計士は東大生や京大生レベルでないと合格できないというようなレベルの試験ではなく、
早慶やMARCHレベルの大学に入れた方なら十分に狙える資格だと思います。
もちろん、私の周りの合格者には日東駒専レベルの大学出身者もいますし、中卒の方もいます。(私も大学中退です。)
試験が天才的なひらめきが必要なものなどではなく、知識を記憶できれば合格できる試験ですので、
出身大学など関係なく、どなたでも努力すれば合格できる試験だと思います。
合格までの勉強時間(大学受験との比較)
公認会計士試験合格までに必要な勉強時間は3000~5000時間と言われています。
2~3年ほどで合格する方が多いので、この数字は妥当だと思います。
この試験は、知識が何もない状態から勉強を始めるので、高校の授業である程度の知識がついた状態から始める大学受験との比較は難しいですが、
私の感覚で言いますと(私は国立大学の理系学部出身です。)、
公認会計士試験の方が大学受験より難しかったです。
その理由は単純に、勉強量です。
公認会計士試験はとにかく試験範囲が広いです。
私は国立大学を受験したのでセンター試験も入れて7科目受験したので、大学受験も範囲が広かったのですが、
それでも公認会計士試験の方が覚えないといけない量は多かった印象です。
大学生が公認会計士になる難易度②大学生でも全然合格できる

大学生でも全然合格狙えます
上でデータでも示したように、近年の合格者は2~3年勉強した大学生・大学院生・大学を卒業して1~2年の人がほとんどです。
ですので、大学生が大学に通いながらでは合格は難しい、ということは全くないです。
むしろ大学生が在学中に合格するのが今は主流です。
また、上のデータで見るとわかりますが会社員の合格率は3%台と非常に低いです。
仕事と勉強の両立は厳しいからです。
大学生のうちは、社会人と比べれば勉強時間が確保できますので、大学生は合格しやすいです。
いつ勉強を始めるべき?
勉強を始める時期ですがこれは人それぞれです。
大学1年生の時点から始める人もいれば、大学を卒業してから公認会計士試験に専念できる状態で始める人もいます。
ただ、大学生の就活・卒業のスケジュールから考えれば、大学1年生時点から始めるのがベストです。
なぜなら、合格までは早い人でも2年はかかります。
ですので、大学3年生ぐらいから始めると、合格を狙える時点では大学を卒業しています。
それで合格できればいいですが、合格できなかった場合、新卒ではなく既卒扱いになることから就職が不利になります。
それは、大学1年生時点から始めていれば、模試公認会計士試験葳落ちて、もう合格を諦めてもまだつぶしが効きます。
もちろん、大学3年生時点や、社会人になってから勉強を始める方も多いのでひとそれぞれですが、
勉強を始める時期は早ければ早いほど、もし合格できなかった時のリスクは小さくなると思います。
どうやって勉強するの?
公認会計士の勉強法ですが、やはりおすすめは予備校に入ることです。
上にあげたような大学だと、会計士試験勉強用の教材が大学にあったり、会計士試験用の自習室があったりとかなりのサポート体制があるそうですが、合格までの全ての教材があるわけではないですし、試験に特化した授業も大学では行われません。
予備校に入って自習に大学を使うというパターンがおすすめです。
公認会計士の予備校では、おすすめは圧倒的にCPA会計学院です。
理由は講師のレベルが高く、教材の質が高く、フォロー体制が充実しすぎているからです。
CPA会計学院を検討するなら割引クーポンもついてくるので、まずは資料請求がおすすめです。
大学生が公認会計士になる難易度③まとめ

ここまでいろいろと書きましたが、いかがでしたでしょうか?
大学生でも全然公認会計士は目指せるということを書きましたが、「よし!目指してみよう!」という気になりましたか?それとも「自分には無理そう」となりましたか?
「よし!目指してみよう!」と思った方は、上でも書いたようにまずは予備校に入るのがおすすめです。
どの予備校がいいかは下の記事にまとめましたので参考にしてください。

公認会計士試験用の予備校を検討している人向け。内容⇒CPA会計学院,TAC、大原、LEC、クレアールという5つの予備校をあらゆる面で比較しています。
「予備校がおすすめっていうけど、僕は理系だから予備校なんて通う時間ない」というような方、大丈夫です。独学でも全然合格できます。
これは私が独学で合格しているので自信を持って言えます。
私が使った教材や私が行った勉強法は以下の記事にまとめてますので、独学で目指す方は是非参考にしてください!

独学合格者の公認会計士テキスト完全まとめ【全て公開してます】
公認会計士試験の独学用テキストを探している方向け。内容⇒独学合格者の使った教材全て公開、全ての教材の解説、科目ごとの勉強法
また、以下の記事で公認会計士試験の難易度についてさらに詳細なデータも紹介しているので、よかったら読んでみてください。

公認会計士試験の難易度を知りたい人向け。内容⇒資格難易度ランキング、公認会計士試験合格者データ、その他効率のいい勉強法など