この記事ではかねてから公認会計士試験に独学で合格した筆者が、実際に使った教材を全て公開してきました。
しかし、2022年から独学で合格することは限りなく不可能に近い状態になってしまいました。理由は合格に必要な教材が予備校に入らないと買えなくなったからです。
詳細は以下で解説いたしますが、独学で合格した私が、今の状況なら100%予備校に入ることをお勧めいたします。
ちなみにおすすめの予備校はCPA会計学院。理由は圧倒的に合格者数が多く、かつ大手予備校の中では受講料が安いからです。
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予備校については以下で公認会計士試験向けの5大予備校を比較しているので、よかったら参考にしてください。
この記事を読むと公認会計士試験用の予備校5校を色んな観点で比較することができます。
こんな人向けの記事です
この記事の信頼性
独学合格は不可能になってしまった
私は公認会計士試験に2019年に独学で合格しましたが、2022年から独学合格は不可能と言える状況になりました。その詳細を解説します。
独学合格が不可能な理由
独学合格が不可能になった理由、それは独学では公認会計士試験用の教材が手に入らなくなったからです。
この記事を読んでいただければわかりますが、私は独学で勉強していたころ、CPA会計学院という予備校の教材を多く使用していました。理由はこの予備校が唯一教材を外部(予備校受講生以外)に販売していたからです。
しかしCPA会計学院は、外部への教材の販売を2022年6月に終了いたしました。これにより公認会計士試験向けの一部の教材は独学では入手不可能になりました。
こう思う方もいらっしゃるかもしれません。でも公認会計士試験の市販の教材はとても少ないのが現状です。
公認会計士短答式試験(1次試験)の教材ならどうにか市販でも揃えられます。ただ論文式試験(2次試験)の教材は市販ではほぼ売っていないです(購入対象者があまりに限定的なので、売っても儲からないのでしょう)。
信じられない方はamazonで「公認会計士 論文式試験」とかで検索してみてください。おそらく監査論の問題集と過去問くらいしか出てこないと思います。
教材が無かったらどんなに優秀な方でも合格は無理です。
私は独学で合格しましたが、今の状況だったら確実に予備校に入っていたと思います。
それでも独学で合格を目指しちゃダメ?
それでもこんな風に考える方もいらっしゃるかと思います。
これはやめておいたほうが良いです。理由は以下の2つです。
①公認会計士試験の範囲はしょっちゅう改正があるので最新の教材を使用すべき
公認会計士試験の科目である会計論や監査論では、その基準や法律がしょっちゅう改正されます。
そのため教材も毎年法令等の改正に合わせてアップデートされるので、最新のものを使ったほうが良いです、古い教材を使っていると改正されて古くなっている法令等を勉強してしまうリスクがあります。
②メルカリでちょうどいい教材が販売されるとは限らない
公認会計士試験は全部で6科目あり、大量の教材が必要になります。
それらが都合よく全てメルカリなどで手に入るとは思えませんし、出品されるまで待っていないといけないかもしれません。
そんなことしているなら、最初から予備校に入っちゃったほうが手っ取り早いと思います。
おすすめの予備校
上記の理由で独学合格はほぼ不可能と言える状況なので、本気で公認会計士試験に合格したい人は予備校に入るのがおすすめです。
「予備校に通う時間なんてない」という方は通信コースに入れば、教材は郵送されてきて、講義はwebで見れるので、予備校の通信コースに入ればいいと思います。
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独学合格者が実際に使った全教材一覧
繰り返しますが独学合格は教材が独学では手に入らなくなってしまったので実質不可能です。
ただ、それでも独学で合格を目指すという方や市販の教材を購入する方のために、私の使用した教材は以下で公開いたします。
私が独学合格した際に使った教材は以下が全てです。 なお、それぞれの教材の解説は下の方にあります。
※amazonの書籍は価格が変更になる可能性がございます。
公認会計士独学テキストまとめ
公認会計士独学テキストまとめ①範囲は全て網羅している?
試験範囲はこれで全てカバーできます。
ただ、今はCPA会計学院のテキスト・問題集は購入できないので、その部分の範囲はカバーできていないです。
ちなみに簿記1級の教材は無いですが、簿記1級は勉強する必要はありません。財務会計論・管理会計論と範囲が被っているからです。
公認会計士独学テキストまとめ②総費用は?
上記のとおり約37万円です。 メジャーな予備校の総費用は70~90万円ほどなので、 およそ半額ほどになります。
公認会計士独学テキストまとめ③メルカリで買うのはダメ?
メルカリなどのECサイトで教材を買うのは絶対にやめた方がいいです。なぜなら、ECサイトに出品されている教材は古い教材だからです。
公認会計士試験の科目である会計や監査や税法などは、毎年のように法律・基準が改正されています。
ですので、古い教材を買うと、すでに改正されている法令等が記載されている場合があるんです。
そうすると、「すでに改正された誤った情報を、気づかないでずーっと勉強してしまってた」 という最悪のケースになりかねません。
ですのでメルカリなどで教材を買うのは絶対にやめておいた方がいいです。
また、このサイトの教材へのリンクは、下にも書きましたが、 常に最新の教材へのリンクになるよう定期的に更新していますので安心してご利用ください。
公認会計士試験科目ごとの解説
上記の教材・その教材を使った勉強法を科目ごとに解説します。
簿記2.3級(テキスト解説・勉強法)
テキスト解説
合格トレーニング 日商簿記3級 (よくわかる簿記シリーズ)
合格するための本試験問題集 日商簿記3級 (よくわかる簿記シリーズ)
合格テキスト 日商簿記2級 商業簿記 (よくわかる簿記シリーズ)
合格トレーニング 日商簿記2級 商業簿記 (よくわかる簿記シリーズ)
合格テキスト 日商簿記2級 工業簿記 (よくわかる簿記シリーズ)
合格トレーニング 日商簿記2級 工業簿記 (よくわかる簿記シリーズ)
合格するための本試験問題集 日商簿記2級 (よくわかる簿記シリーズ)
簿記2・3級のテキスト、問題集、過去問です。
その中でも「よくわかる簿記シリーズ」は一番解説が丁寧でおすすめです。
勉強法 公認会計士の勉強は、まずは簿記2・3級から始まります。 勉強法としては上記の教材を進めていって、 過去問で70%以上取れるようになればOKです。
勉強時間としては簿記3級は50時間、簿記2級は200時間ほどで終えられればOKです。
財務会計論(テキスト解説・勉強法)
テキスト解説
CPA会計学院という予備校のテキストです。テキストは、スタンダードテキストなど市販のものもあるのですが、やはり、予備校の物がおすすめです。
理由は以下です。
①財務会計論は覚えないといけないことがとても多いが、予備校のテキストはそれが表などでわかりやすくまとまっており、覚えやすい。
②市販のものは試験に合格するためというより、学問書のようなものが多い。
予備校のテキストの中で一番おすすめなのはこのCPA会計学院のものです。 理由は以下です。
①範囲ごとにA~Cの重要性が書いてあり、重要性の高い範囲に集中して勉強できる。(公認会計士試験ではほぼ試験に出ない、重要性の低い範囲にあまり時間をかけないことがとても重要です。)
②考え方や趣旨まで細かく解説されており、とてもわかりやすい。
範囲は短答式から論文式までカバーされています。これを買っておけば間違いないです。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できるのは以下のスタンダードテキストという教材です。
公認会計士試験の独学用の定番問題集です。
問題の質が良いので計算問題集はこれにしておきましょう。
なお、これの上位版の「アドバンスド問題集」というのもあるのですが、 問題がかなり難しいのでそれは買う必要ないです。 ベーシック問題集で十分です。
これも財務会計論の定番問題集です。 財務会計論は一番範囲が広いのでこっちも買っておくのがベターです。 いろんな問題に対応できるようにしておく必要があります。
短答対策問題集 財務会計論(理論) (CPA会計学院)
財務会計論の理論問題の問題集です。
左のページに問題が書いてあり、右のページに答えが書いてあるので、右のページを手で隠して、問題を解いたら手をどかして答えを確認する、という風に進めていく問題集です。
同じ形式の問題集で「集中トレーニング財務会計論」というのもあり、これもすばらしい問題集なのですが、 財務会計論の範囲が広すぎて、これ1冊では範囲をカバーしきれていません。
それに比べて、CPA会計学院の短答対策問題集は全2冊で完全に範囲をカバーしているのでこっちを買いましょう。
これだけでは不安という方は「集中トレーニング財務会計論」も買っていいと思います。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できる教材は以下の集中トレーニングです。
これも上記の短答対策問題集と同じ形式の理論問題集なんですが、こっちは理論問題というよりは、会計基準の条文がそのまま問題になっています。
条文も重要な部分は記憶する必要があり、この問題集はその助けになります。
財務会計論の法令基準集です。 財務会計論に関係のある会計基準や法令がほぼ全て載っています。(適用指針や実務指針等は載ってないです)
論文式試験ではこれと全く同じものが本番で配られ、それで条文等を調べながら問題を解きます。
ですのでこの基準集は、条文などを調べる練習のために受験生が必ず購入するものです。
会計基準を調べるのにも使えるので、短答式の時点から買っておいていいと思います。
論文式用の計算問題集。
論文式試験では連結会計の計算問題がとても難しい上に範囲がとても広く、ここで合格か不合格かが大きく分かれることになります。
この問題集は、そんな連結会計の計算問題の範囲をほぼカバーしています。 解説もわかりやすいのでおすすめです。
なお、この「新トレーニングシリーズ」は1~7まであるのですが、上記の5と7以外は連結会計以外の範囲なので、特に必要ないと思います。 連結会計以外の範囲は、短答式の問題集で十分です。
論文対策集 財務会計論(理論)(CPA会計学院)
これは論文式試験用の理論問題集です。
試験範囲もカバーできており、解説もわかりやすくておすすめです。 これ1冊だけで論文式の理論問題は合格レベルまで行けます。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できる教材はありません。
勉強法
早いタイミングで模試を始めましょう。 早くから模試をやることで、①範囲を把握できる、②本番はどんな問題が出るのかを把握できる、③範囲を包括的に勉強できる というメリットがあります。
また、財務会計論は計算と理論があります。 この二つは片方を進めることでもう片方も理解しやすくなっていきますので、 計算・理論は同時に進めていきましょう。
もっと詳細な勉強法、勉強スケジュール、科目別勉強時間、科目別勉強法などを私が実践した勉強の全てをnoteにまとめました。よかったら参考にしてください。
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管理会計論(テキスト解説・勉強法)
テキスト解説
他の科目と同じように、管理会計論もCPA会計学院のテキストがおすすめです。
理由は ①テキストは予備校の物が圧倒的にわかりやすい ②独学で購入できる予備校のテキストはCPA会計学院のものだけ ③CPA会計学院のテキストは、予備校の中でもトップクラスでよくできている この3つです。
これを買っておけば間違いないです。
しかしこれも手に入らなくなってしまいました。代わりになる市販の教材は以下のスタンダードテキストです。
短答対策問題集 管理会計論(CPA会計学院)
CPA会計学院の管理会計論の問題集です。 計算と理論の2冊セットで販売しています。
計算は下のベーシック問題集や大原の問題集でもいいのですが、 理論の問題集のために必ずこれを買った方がいいです。
なぜなら、市販の管理会計論理論問題集は問題数が少なすぎて、試験範囲をカバーできていないからです。
しかし、この教材も今は市販されておりません。こちらの教材のように管理会計論の理論問題が多く収録されている市販の教材はないです。
管理会計論の計算の問題集です。 上のCPA会計学院の問題集だけで十分かもしれませんが、計算問題集が1冊では不安だという方はこちらがおすすめです。
市販の問題集の中では一番問題の質が良いからです。
大原の管理会計論の問題集です。計算、理論両方の問題が収録されています。
ただ、CPA会計学院の問題集のところに書いた通り、理論問題はそれほど問題数が多くないので、この問題集だけで勉強しても試験範囲をカバーしきれないと思います。
問題はとても質が高く良い問題ばかりです。また、私の肌感覚ではベーシック問題集より少しだけこちらの方が問題の難易度は高く感じました。
私はこの問題集とベーシック問題集の2冊を計算問題の問題集として使いました。ただ、私の時はCPA会計学院が計算と理論で問題集を別々に販売していたのですが、今はセットになっているようです。
ですので、CPA会計学院の問題集を理論問題のために買ったら計算問題もついてくるので、ベーシック問題集とこの問題集はどちらか片方だけでもいいかもしれません。
論文対策集 管理会計論(理論)(CPA会計学院)
管理会計論の理論の問題集です。
管理会計論の論文式の理論の問題集で、独学で購入できるものはこれ以外にはありません。
論文式の理論問題ももちろん重要ですので、独学の方はこれを買いましょう。
しかし、この教材も今は市販されておりません。この教材の代わりになる、市販の管理会計論の論文式の理論問題集はありません。
管理会計論の論文式用の問題集です。
管理会計論の計算問題は、短答式も論文式も内容は大して変わらないのですが、問題の大きさが変わります。
すなわち、短答式は個別問題ですが、論文式は総合問題になります。
この問題集はそんな総合問題だけの問題集です。 試験範囲全体を網羅した問題集ですので、とてもおすすめです。
また、管理会計論は原価計算の全体の構造を理解することが重要になります。 総合問題をやると原価計算の全体の構造が見えてくるようになるので、 この問題集は、短答式の勉強にも使えます。
なお、この「新トレーニングシリーズ 管理会計論」は3,4だけでなく、 もちろん1と2もあるのですが、 1と2は必要ないかなと思います。 なぜなら1と2は個別問題だからです。 論文式は総合問題なので、論文式の勉強のためには1と2は役に立ちません。
勉強法
管理会計論も他の科目と同様に、早くから模試をやるべきです。 理由は以下です。
①範囲を把握できる、②本番はどんな問題が出るのかを把握できる、③範囲を包括的に勉強できる
また、管理会計論は計算と理論があります。 管理会計論は計算を進めることで理論が理解できるようになりますので、 先に計算から進めましょう。
私はこの勉強法で、独学で2年で合格しました。 もっと詳細な勉強法、勉強スケジュール、科目別勉強時間、科目別勉強法などを私が実践した勉強の全てをnoteにまとめました。よかったら参考にしてください。
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監査論(テキスト解説・勉強法)
テキスト解説
監査論は、スタンダードテキストなど市販のものもあるのですが、 やはり、予備校の物がおすすめです。
理由は以下です。
①監査論は覚えないといけないことが多いが、予備校のテキストはそれが表などでわかりやすくまとまっており、覚えやすい。
②市販のものは試験に合格するためというより、学問書のようなものが多い。
予備校のテキストの中で一番おすすめなのはこのCPA会計学院のものです。 理由は以下です。
①範囲ごとにA~Cの重要性が書いてあり、重要性の高い範囲に集中して勉強できる。(公認会計士試験ではほぼ試験に出ない、重要性の低い範囲にあまり時間をかけないことがとても重要です。)
②考え方や趣旨まで細かく解説されており、とてもわかりやすい。
また、そもそも外部に教材を販売している予備校はCPA会計学院だけですので、独学の方はこれを買いましょう。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できるのは以下のスタンダードテキストという教材です。
短答対策問題集 監査論 (CPA会計学院)
監査論の短答式の問題集です。 この問題集には、過去問や模試などから抜粋した非常に質の高い本番レベルの問題が載っています。
監査論は計算問題はないので理論問題だけなのですが、この問題集には本番と同様の問題が全1500問載っていますので、この問題集だけずっとやっていれば短答式は合格できます。合格のためには必ず必要になる問題集です。
ちなみに、監査論の問題集は「公認会計士試験 短答式 監査論 (理論科目 集中トレーニング)」という市販のものがあり、 これもCPA会計学院の問題集と同じような形式の物なのでこれでも良かったのですが、 この問題集は令和2年は新刊が発行されていないようです。 前述のとおり、教材は必ず最新のものにすべきなので、念のためこれは買うべきでないと思います。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できる教材は以下の集中トレーニングです。
監査論の法令基準集です。監査論に関係のある法令等が載っています。
論文式試験ではこれと全く同じものが本番で配られ、それで条文等を調べながら問題を解きます。ですのでこの基準集は、条文などを調べる練習のために受験生が必ず購入するものです。
法令等を調べるのにも使えるので、短答式の時点から買っておいていいと思います。
論文対策集 監査論(CPA会計学院)
監査論の論文式の問題集です。
以下の理由でおすすめです。
①問題数が多く、これ1冊で試験範囲をカバーできる。
②問題ごとにA~Cの重要度が書いてあり、重要な問題に集中して効率的に学習できる。
③問題の解説がとてもわかりやすい。 この1冊だけで試験合格レベルに行けると思います。
私は監査論の論文式の問題集はこの1冊だけで、合格点をとれました。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できる教材は以下のセレクト30題です。CPA会計学院の問題集同様、本番レベルの問題が30題収録されている問題集です。
勉強法
監査論は短答式も論文式も、とにかく問題集を何回も解くことが重要です。 というか、問題集を繰り返しやっているだけで合格点とれます。
問題集を解いて、わからないところはテキストを読む。これを繰り返しましょう。
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企業法(テキスト解説・勉強法)
テキスト解説
企業法は「はじめての会社法」や「よくわかる会社法」など市販のテキストもあります。
実は私は最初はこの2冊を買ったのですが後悔しました。
理由は以下です。
①企業法は暗記しなければいけないことがたくさんあるが、それが表などにまとまっていないので覚えにくい。
②企業法という科目は会社法、商法の一部、金融商品取引法の一部が試験範囲となっているが、上記の2冊には金融商品取引法が載っていない。
このため、CPA会計学院のテキストを買いました。 このテキストは、表などにまとまっており覚えやすく、もちろん金融商品取引法も載っています。 また、短答式だけでなく論文式まで使えます。
これを買っておけば私のような失敗はしないで済みます。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できるのは以下のよくわかる会社法という教材です。
企業法の問題集です。 はっきりいってめちゃくちゃおすすめです。 独学で合格を目指すなら、絶対に買わないといけない1冊だと思います。
なぜならまず、問題が過去問や模試などで出題された問題を集めているので、問題の質がとてもいいです。
また、この問題集は各章の最後にその章の重要な部分を表などでまとめたページがあるのですが、 これがわかりやすく、暗記のためにとても使えます。
これも企業法の問題集で、上記の集中トレーニングと同じような内容です。
ただ、企業法はとても範囲が広いので、問題集1冊では足りないと感じたので私は購入しました。 この2冊をやり終えたら、短答式でわからない問題はなくなると思います。
論文対策集 企業法(CPA会計学院)
企業法の論文式の問題集です。
以下の理由でおすすめです。
①全70問と問題数が多く、これ1冊で試験範囲をカバーできる。
②問題ごとにA~Cの重要度が書いてあり、重要な問題に集中して効率的に学習できる。
③問題の解説がとてもわかりやすい。
この1冊だけで試験合格レベルに行けると思います。 私は監査論の論文式の問題集はこの1冊だけで、合格点をとれました。
これは企業についての法令基準集で、会社法、金融商品取引法の一部、商法の一部、つまり企業法の範囲の法令全てが載っています。
論文式試験ではこれと同じものが本番で配られ、これを使って法令を調べながら解きます。 なので、この本は論文式試験用の物なのですが、 上記のとおり企業法の法律全てが載っているので、法律を調べたいときにとても便利です。
短答式の勉強でも法律を調べる必要がありましたので、この本を私は短答式の時点から買っておきました。
勉強法
企業法は、短答式と論文式で大きく問題が変わります。 短答式は、実際の法律についての正誤問題です 問題集や模試を繰り返し解くのが勉強の中心になります。論文式は、法律についての考え方や適用についての論文を書きます。 最初はとても難しそうに見えますが、論文の書き方には決まったパターンがあるので、 会社法の考え方を覚えることができれば合格点を取れます。
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租税法(テキスト解説・勉強法)
テキスト解説
租税法のテキストです。
租税法はとても覚える範囲が広い科目ですので、 覚えるべきことがわかりやすくまとまっているテキストがとても大事になります。
このテキストは非常にわかりやすくまとまっています。 また、このテキストは範囲ごとにA~Cの重要度が書いてあるので、重要度の低い範囲を捨てることができます。
租税法は試験にほとんど出ない範囲がたくさんあるので、そういった範囲をいかに捨てられるかが、合格のカギになります。 試験範囲にはとても複雑な計算の範囲もあるので、全てを覚えるのは絶対に無理です。
このテキストを買っておけば租税法の勉強をとても効率的に進められます。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できる教材はありません。
計算コンプリートトレーニング(CPA会計学院)
CPA会計学院の租税法の問題集です。 どうしても苦手な範囲はこの問題集で集中的に勉強しました。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できる教材はありません。
租税法 論文対策集(CPA会計学院)
租税法の理論問題の問題集です。
この問題集は前半は租税法の条文全てが載っており、後半に問題が載っています。 この問題も覚えるべき要点を押さえていて良いのですが、 前半の条文がとても便利です。
なぜなら、ここには条文だけでなく条文をわかりやすくかみ砕いた分も載っているので条文を理解することができます。
租税法は法人税法、所得税法、消費税法が範囲であり、 その条文を丸暗記する必要はありませんが、大事なところは理解しておく必要があります。
その「理解」にこの問題集はとても使えます。
しかし今は手に入らなくなってしまいました。市販のもので代替できる教材はありません。
租税法の法令基準集です。 法人税法と所得税法と消費税法が全て載っています。
論文式試験の本番ではこれと全く同じものが配られ、それを使いながら問題を解きます。 その練習のために普段からこれを使って法令を調べておくべきです。 論文式を受ける方は必ず買いましょう。
勉強法
租税法はとにかく範囲が広いです。
広いからこそ最初から模試をやるべきです。 理由は以下の二つです。
①どういう問題が出るのか把握できるから
②一つの範囲に集中して勉強すると、しばらく勉強してなかった範囲を忘れてしまうから模試で包括的に勉強すべき また、監査論や企業法と同様、理論問題は常に継続してやっておきましょう。
じゃないと覚えられないです。
もっと詳細な勉強法、勉強スケジュール、科目別勉強時間、科目別勉強法などを私が実践した勉強の全てをnoteにまとめました。よかったら参考にしてください。
【一部無料公開】独学で働きながら公認会計士試験に合格した勉強法完全まとめ
働きながら独学で公認会計士試験に合格した筆者の勉強スケジュール、科目別勉強時間、教材、科目別勉強法など完全公開
統計学(テキスト解説・勉強法)
私は選択科目は統計学を選択したので、統計学の教材を紹介します。
テキスト解説
統計学の市販のテキストはいろいろあるのですが、このテキストが入門には最もわかりやすいと定評があります。 実際に使ってみた感想としてもとてもわかりやすく、統計学の完全な初心者だった私でも統計学の理解をスムーズに進めていくことができました。
このテキストに載っている範囲としては、公認会計士試験の範囲より広いです。 ですので、公認会計士試験の範囲で、このテキストに載っていない範囲はありません。
勉強の中心はこのテキストと模試です。 とにかく模試を解いて、わからないところをこのテキストで調べる、という進め方で合格レベルに到達できます。
これは統計検定2級の過去問です。
公認会計士試験の統計学は統計検定2級と範囲がほぼ同じなので、私はこれを問題集代わりに使いました。
統計検定2級は公認会計士試験と範囲がほぼ同じで難易度は統計検定2級の方が低いので、入門編の問題集としてこの教材はちょうどよかったです。
これも統計学の問題集です。 この問題集は解説がとても丁寧です。
私は統計学の区間推定という論点がどうしても苦手だったのですが、この問題集を買って解説を読んだらスムーズに理解できました。
他の科目と同様、予備校で外部に教材を販売しているのはCPA会計学院だけだし、テキストの質がとても高いので、迷わず買いましょう。
勉強法
統計学は選択科目です。 選択科目は4つあるのですが、9割の人は経営学を選びます。 なぜなら範囲が狭く簡単だからです。
ほかにも統計学も範囲はそれほど広くないので、 理系の人・数学が好きな人は統計学を選択してもいいと思います。
勉強法としては、とにかく模試をやって、わからないところはテキストを見直す。 それだけで大丈夫です。
もっと詳細な勉強法、勉強スケジュール、科目別勉強時間、科目別勉強法などを私が実践した勉強の全てをnoteにまとめました。よかったら参考にしてください。
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過去問
過去問はもちろん必要です。買っておきましょう。
模試
模試は全ての独学用教材の中で最も重要な教材です。
予備校では「答練」というものがカリキュラムの中心に置かれます。 この「答練」とはどういうものかというと、 答案練習の略で、本番と同じ形式のテストみたいな感じです。
そう。要は模擬試験と同じなんです。
予備校では答練を初級答練から始めて上級答練に上がって最後に直前対策答練をやる、というように徐々にレベルを上げていくのですが、そんなの時間の無駄です。
最初から模試をやった方が最初から本番レベルの問題を把握できるので効率がいいです。 また、答練はとても高いです。平気で5万とか10万とかします。
でも模試なら本番レベルのめちゃくちゃ質の高い問題なのに、1回5千円ほどです。
正直、買う以外に選択肢はないです。 独学で模試を買わなかったらまず合格できないと私は思います。
最初から模試をやる、という私の勉強法は以下の記事にまとめましたので、よかったら参考にしてください。
公認会計士試験の効率のいい勉強法を知りたい人向け。独学で合格した筆者が解説。内容⇒公認会計士試験でやってはいけない勉強法と効率的な勉強法を紹介。
電卓
最後は電卓です。
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、公認会計士試験は本番でも電卓使用OKなので、電卓を使って問題を解いていくのですが、使用しても良い電卓と使用禁止の電卓があるんです!
使用禁止の電卓とは関数機能などが付いた電卓であり、関数機能の付いた電卓を使用し退場処分になった例もあるようです。
また、公認会計士試験にてついていてほしい機能としては以下です。
- 12桁
- 早押し機能
- メモリー機能
- √(ルート)計算機能
- 日数計算機能
- 税率計算機能
- GT機能
早押し機能とは2つのキーを同時に押した時に、キーを離した順番で入力される機能、メモリー機能とは電卓内部に計算結果を記憶させられる機能で、この2つの機能はよく使います。他にも上記の機能がついていると計算が早くできると思います。
「こんないっぱい機能を書かれてもこれが全部ついた電卓なんてわからないよ」と思うと思います。
ですので、これらの機能が全てついていて、なおかつ本番で使用可能な電卓を紹介します。
こちらのシャープのEL-G37です。
ほとんどの公認会計士受験生がこれを使っており、実際私もこれを使いました。キーがとても押しやすく、必要な機能は全てついています。合格後も仕事の現場で使っています。
これを買っておけば電卓は間違いないです。
教材購入ページリンク集
教材の購入ページへのリンク集を作成しました。 よかったら使ってください。
※amazonの書籍は価格が変更になる可能性がございます。
最後に
皆さん、こちらの記事はいかがでしたでしょうか。
結論
公認会計士試験は以前は独学合格も可能だったが、2022年からは教材が市販されなくなったから不可能になった。
おすすめの予備校はCPA会計学院。理由は①合格者数が圧倒的に多い②大手予備校の中では安いから。
通信コースの対応が最も充実しているのもCPA会計学院。
CPA会計学院へのリンクは以下(割引クーポンや無料授業体験がついてくるので、まずは資料請求がおすすめです)。
予備校については以下の記事で、もっと詳細に比較していますので、よかったら参考にしてください。
公認会計士試験用の予備校を検討している人向け。内容⇒CPA会計学院,TAC、大原、LEC、クレアールという5つの予備校をあらゆる面で比較しています。
また、科目別の勉強法の記事は以下です。 科目別勉強法